July 04, 2009

第339話 嗅覚障害

 数年前から、嗅覚に問題があることは感じていたが、最近いよいよ匂いを感じなくなってきた。味覚はあっても臭いが殆んどない。カレーくらい強烈なら分かるが、ごま油の香ばしい香りは全く感じない。逆にどんな汚い公園のトイレでも悪臭を感じない。

 慢性のアレルギー性鼻炎を抱えているから、薄々原因の想定もできるが、臭いの障害はどうしても日常生活に支障があるわけでもないので、まあ今まで放っておいた。

 数日前、意を決して耳鼻科へ。蓄膿と言われたら面倒なことになる。結果、通院治療となったが、完治には長い時間がかかると言われた。それでも点鼻薬が相当効いているようで、昨日あたりから今まで感じたことの無い臭いが…。良い香りにしろ、いやな臭気にしろ、自分の周囲はこんな臭いで囲まれていたとは…。

 ところが良いことばかりでもない。食べ物だ。香りも楽しめるはずだったが、刺身を食べれば生臭く、脂っこいものはむせ返る臭いがする。思えばここ暫く、食べ物の好き嫌いがなくなり、何でも食べられるようになったのは嗅覚障害のお陰だったのかも。

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June 30, 2009

第338話 戦争博物館

 かなり前のことだが、ドゥマゲティの郊外にある“戦争博物館”をのぞいた事がある。ガイドブックにも載っていなかったし、たまたまチャーターしていたドライバーが空き時間に案内してくれた。

 ドゥマゲティ中心部から20分くらいだろうか。ぐんぐん高度を上げていくと斜面にへばり付くように小さな平屋の建物がある。漢字で標記されているから、これはどなたか日本人が書いた看板なのかもしれない。小さな建物には当時の兵隊さんたちの軍服やら、飯盒やら、ボロボロになりながらもきれいに保存されていた。

 これは考えさせられることである。当時の敗色濃厚な日本軍に対して米軍は地元民が居ようが居まいが徹底的な空爆を加えていたらしい。当然、地元のフィリピン人にも被害者が出る。当時そこに従軍していた日本の軍医はフィリピン人と日本人の区別無く治療をしていたそうだ。その行為に対して地元の人たちの気持ちとして、その博物館があるそうだが、維持費とかはどうなっているのだろう。

 なだらかな丘陵地形が多いセブに比べて、ネグロスは標高の高い山があって、景色に変化がある。風景に関して言えば、私好みの島だ。

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June 20, 2009

第337話 親日国に冷たい日本

 先般、イエメンのサアダ州でボランティア活動の外国人9名が誘拐された、とのニュースがあり、数名は遺体で発見され、あとの数名も絶望視されているとの記事を見かけた。サアダ州は危険な地域と認識されていたから、私もさすがに近寄らなかったが、ボランティアの人達までが…。

 サヌアの市街地でも最近は外国人誘拐事件があるそうだ。間一髪と言うか、私が訪問した昨年はそんな話はなかった。迷路のような路地を歩いていると子供達が「ヤバニー?(日本人?)」と話しかけてくる。「そうだ」というと、「おーい、日本人だ!」とでも言っているのか、子供達がワーッと走って追いかけてくる。それくらい、日本人はポジティブに見られている。

 翻って、当の日本人はどうか。いくら謝ってもラチの空かない隣人に翻弄され、不本意な土下座外交が続いているだけでなく、彼らのご機嫌取りのテレビ報道。それに踊り○○サマ、とか言ってはしゃぎ廻っている人たち。或いは鹿鳴館時代よろしく、欧米だけに感心を寄せる人たち…。

 日本はしばらく経済的な面で尊敬を集めてきたが、もうそんな時代でもない。それなら、せっかく今日本に信頼を寄せている国にもっと我々が心を寄せても良さそうなものだ。今年の年初、ベトナムで日本語が達者な女性と話していたとき、彼女の言った「多くのベトナム人は英語より日本語の勉強をしています。」、この言葉に日本という国、そして日本人は全く応えていない。

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June 19, 2009

第336話 週刊誌

 前回フィリピンに行った際、彼らの一人から「最近マガジンは持ってこないのか?」と聞かれたことがある。雑誌と言っても男性だけが喜ぶ雑誌のことである。coldsweats01

 週刊ポストや週刊現代は数年前まで“袋とじ”と称してかなり大胆な写真を載せていた。そのような雑誌は本来持込み禁止であっても、荷物のチェックを受けたことなど皆無で、いつも当たり前のように数冊は持ち込んでいた。

 これらの雑誌に期待する写真が載っていることはY氏らはよ~く知っていた。袋に入れて「ハイ、みやげ」と言って手渡すと、彼はいつも中身も見ずにさっと引出しにしまいこんでいた。どういうルートで誰まで流れて回し読み(読めないから回し見か)されていたのか、わかったものではない。ということを、先般再認識させられたわけだ。

 なぜなら、当時、今回私に聞いてきた彼に直接週刊誌を渡したことがない。相当広範囲に回りまわった可能性もありそうだ。まあ、一応法律に触れるようでもあるし、ちょっとヤバかったのかな?ところで、最近は件の週刊誌も期待されるような写真の掲載もなくなってしまったから、彼らにやっても今では、期待外れ、ということになる。

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June 08, 2009

第335話 ヤモリ(2)

 昨日窓の外側に細長く黒ずんだ物体がへばりついているのを発見。手足の形状から見るとまたもやヤモリだ。中から窓を叩くと、チョロチョロ動き出す。そうこうしているうちに安田記念のファンファーレが聞こえてきたのでテレビに釘付けになっているうちにヤモリのことはすっかり忘れていた。

 ところが、である。今朝になって窓を見ると同じ場所にまたへばりついている。ひょっとしたら…。今室内で“飼っている”と思われる1匹は体長はせいぜい4センチくらいで小さい。窓の外にへばりついている1匹は尻尾まで入れると10センチくらいある本格派。親が子供を探しにきた??

 このでかいやつを室内に招き入れる気にはならないし、かといって親子?なら分断させたまま、というのもちょっと可哀そう。子ヤモリの今の居場所が分かればつまんできて外に出してやろうかとも思うのだが、どこにいるのか分からないし。親やもり?が毎日わが子のの救出のために窓にへばりついているのならちょっと気の毒。gawk

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May 31, 2009

第335話 ヤモリ

Himg0010 数日前のこと、壁際にチョコマカ動くねずみ色の物体を発見。ナナ、何とヤモリ!!

 フィリピン生活を体験する前の自分だったら、恐らくこんな感じだっただろう。①ドッキリしてそして少々うろたえる ②殺虫剤はどこだ ③まるで親の敵にでも出会ったかのようにシューッ、シューッ! ④ティッシュペーパー10枚くらいに包んで葬る

 この辺りは一応は首都圏だし、周りに畑や森林もない。一体どこからやってきたのだろう。しばらく眺めていたが、あの独特の動きはなかなか愛嬌がある。向こうも時々こちらを観察しているようだ。せいぜい蚊や蜘蛛でも退治してもらおう。彼とは当面、共生することとした。但し、食事中は出てこないことと、寝床の上の天井を徘徊しないことが彼との約束事である。

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May 26, 2009

第334話 Fxcuse me sir?(2)

 スーパーで買った780円のサンダルを褒められて暫くは、“いったい何なんだろう”という気分で視点も定まらず、どこに行くともなくほっつき歩いていたら、また声をかけられた。今度は何を言い出すのかと思ったら着ていたTシャツの絵柄に興味があったらしく、どこで買ったのか?と聞いてくる。年の頃ならやはり20代半ば…。しかし前歯が1~2本欠けている彼女の表情を見て下心を動かされる人は恐らくいないだろう。ここも適当に切り抜けた(どう言って振り切ったかは覚えていない)。

 1階の通路でコーヒーを飲んでいた時、またしても声をかけられた。やはり、どこから来たかとか何処に泊っているかと聞いてくる。しかし、ここまで予想外にストレートに切り出されると、返す言葉を失ってしまうものだ。

「私はグッドマッサージをすることができる」だって。唖然としていると、

「私はマリゴンドンに住んでいて、弟はカレッジに行っていて、…」と捲し立ててくる。要はそういうことなのだ。以前駐在していた時の3年間でも、こんなストレートな売り込み、しかも昼間のショッピングセンターに中で…記憶がない。

最近じゃ、こんなのは日常茶飯事なのかどうかはよくわからないが、案外何もないよりは楽しい。

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May 21, 2009

第334話 Excuse me sir?

先日セブのアヤラをぶらぶら歩きしていた時のこと、突然若い女性から声をかけられた。

“Excuse me sir?”

何を言い出すのかと思ったら、「あなたのサンダルはとてもナイスだ。」

「おや、そうですか。ありがとう。」と生半可に返事。

歩きながら、なおも話しかけてくる。

「どこで買ったんですか。」

「日本です。」

「ああ、失礼しました。あなたは日本人なんですね。」(私をフィリピン人だと思っていたのか、それともコリアンと思ったのかは不明)微妙に表情が明るくなり、なお話は続く。

「私の姉が来月ウラワに行きます。あなたは日本のどこですか?」

「東京の近くです。」

「じゃあウラワの近くですね!もっと話を聞かせてください。あなたはどこのホテルに滞在してますか?姉を連れて行きます。何時ころなら会えますか?」とたたみかけてくる。さすがにこん睡強盗の片割れには見えないが、油断は禁物。

「すみません。このあと友人の家を訪れるので、空いている時間がありません。」と一応は丁重に断った。が、丁寧な言葉遣いで知的な20代半ばのフィリピン人にしては色白の美人…。ちょっと冷たかったかな、と後悔も…。

あとで、A氏にこのことを話したら、私のサンダルを見て「あー、そのサンダルはこっちじゃ見かけないから、ただ興味を持って話しかけてきただけだと思うよ。」だって。

ちょっと考えすぎだったようだ。

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May 16, 2009

第333話 金利

 先日J氏に聞いたところでは、フィリピンの定期預金(タイムデポジット)の金利がせいぜい高くて3%くらいになっているとか。インフレ率が下がってきていれば当然と言えば当然だが10年ほど前と比べれば隔世の感がある。当時は最も危なっかしいPNBなら16%くらいしていた。2年くらい前まででも5~6%辺りで暫く推移していた。

 いずれフィリピンの銀行に預金を預け、その金利を足しにして現地で生活を…と考えている人も少なくないだろうが、そんな目論見は成り立たない状況だ。政府の預金保護枠も上限が25万ペソから引き上げられる見通しとも言われているが、それでもせいぜい100万円程度ではリスクも大きい。

 それなら、今なら株。配当の渋い国内株式も出遅れ株ならまだまだ安いし、何しろ投資に対する配当率が年5%~10%の会社がゴロゴロある。今年から来年は配当率が下がる可能性は高いが、2年くらいで持ち直してくれれば充分に美味しい。株価の動きには魅力のない電力株でも年2.5~3%のリターンがあり、しかも無配になる可能性は相当低く、倒産の心配も当面ない。

 最近、中国のみならずベトナムの株にもチョッカイを出している。こちらは昨年ジェットコースターのように下落したものの、先月あたりは大幅に上昇を始めたので買いを入れた。J氏が中国やベトナムの株はどれくらい上がるのか?と聞いてきた。現時点からみればいずれは3倍や5倍程度は期待できる、と言うと目を丸くしていた。

 ところでその彼も蓄財には熱心で、既にセブ市内数か所に土地を買っている。その資金源は?と聞くと、彼の姉が銀行に居て、何と金利3%で借りているという。通常の市中での貸出金利が十数%だから、何でもアリのフィリピンらしい話だ。

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May 12, 2009

第332話 どうなのカナ この光景

 フィリピンで日本食のレストランに行くと時折見られる光景。日本人男性2~3人とそれぞれにつき一人づつのフィリピン人女性。誰が誰と食事しようと勝手と言えば勝手なのだが、多くの場合で女性が会話もなくつまらなそうにジュースを飲んでいる様は異様でもある。

 男性同士はもともと気の合う知り合いで、日本語で話をしている。彼女たちには何を話しているのかサッパリわからないし、第一女性同士は互いには知り合いでも何でもない。それなのに、俺たちは俺たちで話しているからお前たちはお前たちで適当にやってろ、というのはどんなものなのだろう。まるでペットでも連れて歩いている感覚に近い。見たところ、多くの場合はフィリピンに旅慣れた旅行者のように見える。

 中には、普段食べられないような高価な食事をさせてやっている、と勘違いしている者もいるかもしれないが、その“好意”は多くの場合で理解されない。同じ金額で食事をするなら、もっと安いローカルレストランでも彼女の兄弟でも一緒に誘ってやった方がはるかに喜ばれる。

 ところで、日本男性によるこのような光景はフィリピン以外ではあまり見たことがない。欧米に行っても同じことができるなら、それはアッパレだ。

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