« 第16話 メイド | Main | 第16話 メイド(3) »

June 08, 2005

第16話 メイド(2)

 料理を担当するメイドRは家が近く、住み込みではなく通いだ。朝食を作るため朝は5時にやってきて、夕方は6時の業務終了だ。初めのうちは確かに忠実にこの時間に来て朝食の支度をしていたかの様に見えた。さて、ある時期から運動不足解消のため、私は朝5時過ぎに起きてビレッジ内を早朝散歩することを始めた。その初日からあることに気がついた。食事のメイドRがいない。ところが朝のハムエッグと味噌汁は出来ている。掃除担当の18歳のメイドMに訪ねた。ハムエッグは君が作ったのか?と。当然のように「そうです」とM。何とRは飯炊きのみならず、ハムエッグと味噌汁を作ることさえMにやらせ、自分は悠々と重役出勤?していたのである。Rは6時少し前になってやってきた。我々日本人スタッフは測ったように6時に起きてくるのを知っていて、何と毎日5時45分に出社?し、まるで自分が調理したかのように給仕していたのだ。私が散歩中にゲートの前で見かけたとき、例によって、いつもは5時に来ているが今日は夫の病気で家を出るのが遅れジプニーが捕まらず、たまたま今日は遅れた、とか。誰も信じません。じゃ、なんでハムエッグはあんたはいなくても出来てるんだよ。いつも作らせているんでしょ。何とこの国ではメイドでも使う側と使われる側に分かれてしまうのだ。日本でも昔ありましたね。自分より下の身分の者がいると社会全体としては丸く収まるとか。Rの所業はこれだけではない・・・

|

« 第16話 メイド | Main | 第16話 メイド(3) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91498/4461051

Listed below are links to weblogs that reference 第16話 メイド(2):

« 第16話 メイド | Main | 第16話 メイド(3) »