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July 21, 2005

第23話 G♂氏の場合(その3:被害者が来た

 翌日は何事もなく過ぎた。誰でもそうだが、こんな時は1日が過ぎるとほっとするものだ。どちらかといえば楽観的なG♂氏にも既に笑顔が戻っている。
 が、しかしやはり、というべきか。2~3日ほどして‘被害者‘は会社にやって来た。事の次第は聞いているので、私は総務部長のTに言って、万が一彼がG♂氏を訪ねてきても、彼には会わせないよう話してあった。実際の対応はT部長の部下のC課長が当たっていた。治療費を貰いに来たと言っていた様だが、最後には簡単に諦めたようで、彼は去っていった。T部長の推測では、「相手は日本人だし、行けば金をもらえるだろうと、周りの人が焚きつけたんだろう。怪我をしたので1週間くらい働けないとか言っていたが、随分とぴんぴんしていたようだし、800ペソも渡したのなら、No need to pay.」似たような例は山ほどあるが、もらえれば儲けもの、くらいの感覚で様々な人達がカネの無心で会社にやってきたものだ。
 G♂氏は、それ以来数日は「今日は大丈夫ですよね?」「今日は来てませんよね?」と用心深かったことは容易に想像できよう。

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