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September 21, 2005

ローカルビーフ(3)

 フィリピンの人達は人と差別されることには猛然と反発する。彼女たちはウェイターを呼んで猛烈に抗議をしている。ウェイターは、自分には何のことかわからないと、防戦一方だ。やがて男性の一人が厨房に入りこみ、責任者らしき人物を連れ出してきた。
「なぜ、彼女たちのステーキはローカルビーフなのだ!」
「いや、ローカルビーフじゃない。ウェルダンにしたらちょっと焼きすぎた・・・」
「じゃあ、お前これを食べてみろ!」
一人がフォークにさした肉片を突き出す。
「実はニュージーランドビーフがたまたま品切れで、彼女たちのはオーストラリアビーフなんだ・・・」
さすがフィリピン人。言い訳の材料なら泉のように湧いてくる。
「オーナーを出せ!」
「彼はいまカナダに行っているからここにはいない・・・」
「金は払わないぞ!」
暫く押し問答が続いたが、どうやらローカルビーフのプライスで6人分を払うということで男性たちが押し切った。
 なかなか面白い光景で楽しめたが、我々のステーキも冷めてすっかり硬くなったしまった。

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