« 第53話 ヘンなボウリング | Main | 第55話 不埒な日本人たち »

October 24, 2005

第54話 シュウティングレンジ

 マクタンのリゾートホテルでは射撃を出来るエリアを設けているところが多い。この辺りでは当時は確か5発で600ペソくらいだったと思う。今でもあるかどうか分からないが、マクタン島内プソックのあたりに地下壕のシュウティングレンジがあった。内部の壁は全て土で固められているが、弾丸の跡で穴だらけである。ここへは現地の人材派遣会社のA社長と何度か連れだって行った。
「How about firing tomorrow?」とお誘いが来る。A氏は家族思いの優しい人柄だが、なぜか射撃が大好きなのだ。勿論、家には火器は持っていない(と思う)。
 さて、射撃は私はそれまで全くやったことがない。どうやってタマを詰めるとか、どのように構えるとか、A氏から手取り足取り教えてもらった。最初は5メートルくらい先の目印を目掛けて撃つ。撃つ時に筒先が上に上がらないように脇を固めた。5メートル位なら、呼吸を沈めれば40センチ四方位の的を外すことはなかった。店番の青年は今度はやたら銃身の長いやつを持ってきた。そして的を10メートルに遠ざけた。これくらいのモノになると、さすがに威力が違う。地下壕は密閉されているので、筒先から火を噴いた瞬間に気圧が上がるのか、体全体、特に頭が圧迫されるように感じる。ツボを心得てしまった私のタマは10メートル先の的にも70%くらいの確率で命中した。次第に危険な武器を操っているという神経は麻痺し、快調に的に穴を開けてゆく。
 店番の青年はすっかり感心し、どれくらいの経験があるのか?と聞いてきた。すっかり悦に入ってしまっていた私は、ニヤリと一言。
「アイム、ア、メンバー、オブ、アブサヤフ」。
店番君は目をパチクリ。ちょっとこのジョークはキツ過ぎたかもしれない。因みに料金は50発で2500ペソ位だったと記憶している。

|

« 第53話 ヘンなボウリング | Main | 第55話 不埒な日本人たち »

Comments

やっぱり撃ってるうちに爽快感になっちゃうんですね。私はまだ一度も撃ってみたことがないので、一度は経験してみたいと思っています。今度フィリピンに行ったらやってみようかな…。

Posted by: 鈴音 | December 02, 2005 at 11:14 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91498/6544972

Listed below are links to weblogs that reference 第54話 シュウティングレンジ:

« 第53話 ヘンなボウリング | Main | 第55話 不埒な日本人たち »