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November 08, 2005

第62話 これがフィリピンだったなら

 当ブログでは時事問題は扱わないことを旨としていたが、今日のJR山手線の件のニュースで考えさせられた。乗客たちがスケジュールを乱され怒る気持は理解できるが、もし同様なことがフィリピンで起きたなら、一般の市民はどんな反応を示しただろう。
 わざと悪意があってもたらされた結果なら、やはり非難を浴びたかもしれない。今日の件も管理不行き届きもあったかもしれないが、想定外の出来事だったかもしれない。
 今日ニュースで見たインタビューの場面では、殆どの乗客は勝ち誇ったようにJRに非難の言葉を浴びせていた。そうでない意見があったとしても、編集者がそれでは視聴者受けしないと判断しカットしてしまったのか。そもそも、4月のJR西日本の大惨事もそうだ。たとえ1分の遅延にも鬼の首を取ったようにクレームをつける世論が事件の背景にあったはずなのに、そのような論調は一切ない。
 最近の日本人の風潮として、自分に跳ね返りがないと判断すると、無遠慮に正論を振りかざす光景が目につく。もし、あなたが当事者の立場だったなら、自分が「こうすべき」と突き放した通りの行動を本当に最後まで成し遂げるのか、インタビューする者もそれくらい突っ込んで質問してもらいたいものだ。
 このような日本人の精神構造は最近のネット上の汚らしい匿名の書き込みと合い通じるものがある。
 前回ちょうど、フィリピン人の庇い合う精神を、経済活動上はネガティブなものとして取り上げたばかりで、手のひらを返すようだが、我々自身ももう少し失敗を犯した者への「溺れる犬を棒で叩く」根性は考え直した方がいい。

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