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March 14, 2006

第100話 こんな政治家も

 日本では、選挙活動については様々な法的な制約があるし、夫々の違反に対しては連座制の適用など、なかなか厳しいものがある。フィリピンは買収から殺人まで何でもありの国とはいえ、選挙活動も日本人の感性から言えば常軌を逸している。
 先ごろのとある調査で望ましい次期大統領として名前の挙がっている上院議員のD氏が上院議員の選挙の前に会社にやってきたことがある。加工区内でも決して少なくない社員数があったので大票田であることを知っての来訪であろう。直前ではあるがアポイントメントをとり、大勢の取り巻きを伴ってやってきた。
 事業所責任者との面談もソコソコに、突如彼は「スピーチをしたいので、全社員を集めて欲しい。」と言い出した。それも今すぐに、である。キッチリと生産計画が組まれている工場ではたとえ5分でもラインを止めることなどできやしない。モノによっては仕掛かりはお釈迦となってしまう。そんなことはお構いナシの突然の要求だ。
 外資企業の懸命な操業によってこの国がやっと維持されている現状を認識していないのだろうか。政治家が現実をどれだけ正しく認識しているのだろうか、という側面においては本当にお寒い限りだ。因みに氏の要求は丁重にお断りしたところ、無愛想に帰って行った。

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