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April 04, 2006

第107話 フィリピン人の感性(2)

 目の前の椅子なら、いくら使ってもらっても減るわけでもないが、モノによってはそうもいかない。例えば電話などは使われれば出費が伴う。実は滞在していた住居では通話料がおかしなことになっていた。どうも市外通話の料金がそれなりにかかっているようなのだ。固定電話から駐在している日本人がフィリピン国内の市外に電話することはまずない。日本国内に電話する時は、グループ会社内の専用回線が使えるので会社からかけるから、そもそも家にある電話は、市内通話以外はほとんど受信専用のはずなのだ。
 となると、怪しいのはメイドとその関係者ということになる。何しろ日中は日本人は誰もいないのだ。メイドはそれぞれ遠くのプロビンスから来ているし、悪気はなくても“そこにあるんだから”くらいのつもりで使うことは十分考えられるのだ。
 遠くから来てるんだから、たまには電話くらいいいじゃないか、とも思ってもやりたいが、このようなことは往々にして蟻の一穴になりがちだ。
 我ながら冷たい奴だと思いながらも、以後は暗証番号を入れないと市外通話は出来ないようにしておいた。この国ではそれくらいの用心は必要である。

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