« 第111話 レイテその後 | Main | 第113話 マナー »

April 23, 2006

第112話 タガログとビサヤ

 最近のフィリピン関連のニュースによれば、国民の英語力の低下がより進んでいるそうだ。この国では国民の英語力が高い、と言う点が外資を呼び込むためのセールスポイントになっているわけだから、少なからず深刻な問題であるらしい。
 私は少し違った視点でも影響が出てくるのではないかと穿った見方を持っている。例えばこんなことがあった。機械のエンジニアを面接する際に同席したときのことである。応募者はマニラからやってきた男性である。面接する側はビサヤ出身のシステムエンジニアリング部門のマネージャだ。私にはよく分からなかったが、タガログ語で最初はやり取りしていたようだ。しばらくしてマネージャのLは言った。
「私はタガログ語が充分には分からないので、英語での会話にしたいがそれで良いか?」
応募者は「問題ない」と応じ、以後英語での面接になった。
 タガログとビサヤでどれほどの違いがあるのか、私にはわからないが、お互いの出身地が違う場合には英語を使った方がスムーズにコミュニケーションができる、と言う現実は我々日本人には理解しにくいことである。英語力の低下は外国人とのことだけに留まらず、この国では異なった地域の人達の間でのコミュニケーション手段としての機能低下にも関係してくるのではないか。

|

« 第111話 レイテその後 | Main | 第113話 マナー »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91498/9723219

Listed below are links to weblogs that reference 第112話 タガログとビサヤ:

« 第111話 レイテその後 | Main | 第113話 マナー »