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June 13, 2006

第123話 アコ、カワイソ!

 日本人が気前がいい。金を持っていながらケチケチすることはどうやら大和民族の美徳に反するようである。当然、その懐にはフィリピン人の熱い視線が注がれる。
 セブカントリークラブのキャディLは腕前もなかなかで、しかも陽気で底抜けに明るい。ゴルフクラブのちょっとした修理もやってのけてしまうし、なかなか便利なユーティリティボーイでもある。そんな彼も時々金の無心をしてきた。言い訳は大概は家族の入院であるが、子供の誕生日というのも時々はさまる。が、申し訳ないことに私は記憶力は比較的あるほうである。
「Mr.○○, today, It’s my wife’s birthday. But…アコ、カワイソ…」
ん~、確かこの前も・・・
「Oh…you are so happy! Two wives? You told me the same thing last month!」
一瞬慌てていたが、悪びれた様子もない。
「Ah, no no, Last time, that was my daughter’s birthday!」
既にバレていることは、彼も気がついているが、それでも屈託なく「アコ、カワイソナ~」を連発している。
 2ヶ月に1度くらい、こんなやり取りの挙句、キャディフィと併せて500ペソほど渡すのが流儀であった。

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