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September 30, 2006

第154話 早速!

 天然手造りのココナッツせっけん“サボン・デ・セシリア”を国内で扱って戴く事になった方のHPには、驚いたことに早速ご注文を戴いたそうで、実はびっくりしている。近いうちにこのブログにもバナーを貼り付ける予定だが、HP自体がまだお試しなので、今しばらく。
 そうすぐに注文があるとは思っていなかったので、今までやってきたことと言えば、法的な問題や、周辺知識の整理ばかりで、いわゆる営業はまだこれから、と考えていたので、少しペースを上げて対処しないと前後のステイクホルダーに迷惑をかけてしまいそうだ。
 というのも、サンプルをお使い戴いた方々からの評価が想像以上に高く、直接の消費者の方だけでなく、業務用などにも関心を寄せていただいているようなので、そうなると荷姿、納期、生産計画、在庫管理など、生産者であるセシリアさん側と相当の連携を取らなければならないからだ。
 そろそろ、モノグサ病を返上しなければならないようだ。

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September 28, 2006

第153話 天然石鹸の安全性

 今日の報道で、中国で日本の某社の化粧品について認められていない含有物(重金属)が含まれているとして、販売禁止にしたとか特集で報じられていたが、残留農薬で中国野菜が日本に輸出できなくなった腹いせ意趣返しだとしても滑稽だ。中国国内で生産されている商品はよほど安全だと言うこと???
 さて我々が化粧石鹸を輸入し、国内販売を行う場合、含有物のチェックは皆さんどうしているのだろうか。牛肉の例を見るが良い。日本の消費者は口に入る食品には厳しいが肌につける化粧品類には意外と無知(失礼!)である。パッケージに成分表示はされているが化学品名を見て判断できる消費者などごく僅かだ。であれば、サプライヤーがしっかりと安全性を確認しなければ無責任極まりない。Img006

 私の会社では既にセシリアさんの石鹸といえども、数値的な裏づけを明らかにするために、4項目について安全性データを得ている。これは輸入元として当り前のことであるし、この程度のチェックを行えないようでは、そもそも輸入元として厚生労働省の許認可などおりない。安心してお使いしていただける天然石鹸しか怖くて扱えるわけがない。

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September 26, 2006

第152話 非合法“雑貨石鹸”

 さて、非合法、抜け穴といえば“雑貨石鹸”というモノがある。分類は“化粧石鹸”ではないが、肌がスベスベになるとか、肘や踵がしなやかになるとかラベルに書いてあったり。薬事監視課によると、これは明らかに薬事法違反だそうだ。そもそも食器洗いに天然手造り石鹸ではちょっと高級すぎる。また、店舗でこれらの石鹸は台所用品売り場で売るならいざ知らず、消費者が誤解するような浴用品売り場で売ることも、今後は指導の対象にしていく、と言っていた。「どこかで見かけましたか」と聞かれたので、2,3の店舗の名前を挙げておいた。
 ついでに、老婆心ながら、個人輸入扱いで輸入して国内で転売している温床として、EMS(郵便局)のチェック体制の甘さも指摘させていただいた。ここでは24個をはるかに超える石鹸が通ってしまうらしいので。
 ところで、私の会社では今のところ消費者直販は予定していない。諸事情があって、きめ細かな個別対応に専念できないのだ。生産者との調整や品質管理業務、それと専門店等を中心とした営業展開を考えているが、ネット販売の方々への卸も進めていきたいと考えている。価格はこの商品のコンセプトから安いものにはならないとは思うが、使って納得、と言う点では多くのモニターの女性たちの声が後押ししてくれている。

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September 25, 2006

第151話 化粧品の輸入許可

 国内で化粧石鹸を扱うには法令上許可が必要だ。昨年3月までは「化粧品輸入販売業許可証」という資格であったが、現在は「化粧品製造業」及び「化粧品製造販売業」という2種類の許可が必要であり、私の会社でもこの2種の資格を取得している。Photo_4Photo_5


 これらの資格は属人的な要素と言う意味でかなりハードルが高い。“属人的”というのはザックリ言って薬剤師ないしは同等の学歴と経歴を有する者が常勤で品質管理業務に従事していなければならない、と言う部分である。
 他にもGVP,GQPという2種類の品質管理規程を作成し、さらに検査体制を整えた上で立ち入れ検査を受ける。ここで、主として品質管理業務に関して質疑応答があり、チェックされた上で合格なら許可がおりる。私のところでも準備を始めてから許可を戴くまでに3ヶ月半くらいを要した。
 数多くのサイトで“直輸入”と称して石鹸が販売されていて、合法、非合法、玉石混交である。都庁の薬事監視課では非合法の業者や個人については、警告文書を送るだけで、摘発までには至っていないのが実情だそうだが、情報があれば厳正に対処するとも言っていた。

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September 24, 2006

第150話 セブ島発手造りせっけん

 実は最初にココナッツオイルの石鹸を贈ってくれたのは、セブのパルドに住むA氏で彼はバージンココナッツオイルの生産者でもある。バージンココナッツオイルはかなり特徴あるオイルで、美容用だけでなく、最近では便秘改善や免疫力強化など、フィリピンでは話題沸騰のオイルだ。冬場でもあったのでこの石鹸はシャンプーバーとして威力を発揮。使用開始後3日でフケはぴたりと収まり、髪もパサつかずしんなり。一体今まで使っていたシャンプーってなんだったの?
 但し、そこはフィリピン人。商売として考えると仕入元としての安定性はやはり今ひとつ。ココナッツオイルベースの天然石鹸をぜひ扱いたい。それも生産者と直接に。そんなときにひょんなきっかけで、やはりセブに長期在住で天然石鹸造りに造詣深いセシリアさんと輸出入に関するコンセンサスで一致した。
 当然、サンプルを数多くの方々に評価して頂いた。圧倒的多数のモニターの方から極めてポジティブな評価を戴き、私自身でも使ってみて、A氏の石鹸よりも使用後のしっとり感が数段上と判断した。バージンココナッツオイルはカプリル酸とカプリン酸が若干量含まれ、これが肌を刺激することがある、とも言われているが、セシリアさんの手造り石鹸は匠の技で見事にこの課題もクリアしていて、類似品とは全く似て非なるものなのだ。
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セシリアさんのせっけん工房では地元のフィリピン人の生活自立支援のため、フィリピン人を匠として育てている。彼女たちへの応援としての位置づけも求められる。だから、通常の商売ではあり得ない、仕入れ値引き交渉は一切行わない、という条件を旨として日本国内での販売は任せて戴くことになった次第だ。

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September 23, 2006

第150話 天然手造りせっけん

 先日、新聞の朝刊に1ページの半分の広告で“フケ対策シャンプー”新発売、と大々的で目を引くものがあった。これからは空気も乾燥し、フケも出やすい季節だ。
 私も夏場は問題ないが、冬から春にかけては何もしなければ悩まされることになる。フケは頭皮に住み着いている常在菌のカビによるところが大きいと言われている。また、洗髪による皮脂の取りすぎもいけないらしい。
 従来は、ジンクピリチオン配合の某社のシャンプーを冬場は使用していたが、ボトル裏面の配合物を見ると薄気味悪いくらい様々な化学品が配合されている。ところがこの前の冬からはこのようなシャンプーを使わずに済むようになった。
 何と使ったのはただの石鹸!と言ってもスーパーで売っている普通の大量生産品ではこうはいかない。ココナッツオイルベースの手造り石鹸はコールドプロセスで作られているので、オイル自体が持つビタミン類を豊富に残している。そして、ラウリン酸を主成分とする中鎖脂肪酸は天然の抗菌抗カビ成分でもある。しかも天然グリセリンが豊富に含まれているので保湿効果もこの上ない。バージンココナッツオイルは、アトピーにも良いらしく医者も推奨しているくらいだ。
 そんな天然石鹸だからシャンプーバーとしても、特にフケに悩まされる向きにはなかなかのスグレモノなのだ。私の場合湿性ではなく乾性なので、見た目はそれほどひどくないが、やはり自分では気になるものだ。でも、この天然手造りせっけんがあれば、もう悩まされることはない。
 と、前置きはこのくらいにして、この天然ココナッツオイル石鹸をフィリピン、セブ島から輸入販売することになりました!

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September 19, 2006

第149話 キャディ

 ここではメンバーはキャディを選べるが、一度自分についたキャディを代えるというのもなかなかできないことだ。それでも、指名してもらおうと、駐車場に車がつくと、ドッと彼らは群がってくる。キャディもキャディで、自分のボスに専属にしてもらうために一生懸命ガンバる。木陰で休んでいるとマッサージしてくれたり、帰るころにはゴルフクラブもピカピカだ。
 でもちょっと過剰なサービスも。彼らはスコアカードもつけるのだが、ちょっとサービスが行き過ぎになることが多い。私のキャディRも始めのうちはスコアを“サービス”していたので、そのサービスは要らないと言ったら、キチンとつけるようになった。そのような“サービス”を当り前としているメンバーが多いのだろう。
 ボールが林に飛び込んだときも、彼らの腕の見せ所だ。おかしい。林の中ではあるが、いつも前が開け、グリーンを狙えるところにボールがある。しかもティアップしたかのように高いところにタマが止まっているのもヘンだ。
「ボールはもっとあっちの方に飛んだはずだが。」
「あそこの木に当たってここまではねてきた。」
「・・・。余分なサービスなら、私は要らないよ。」
「でもそれじゃ、あいつに俺は負けるし・・・」
なんだ!彼らはどっちのプレーヤーが勝つか、賭けていたのか!

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September 17, 2006

第148話 セブ・カントリークラブ(2)

 セブカンといえば、あることで釈明を求められ、理事会に呼ばれたことが2度ほどあった。勿論自分自身はただのメンバーで理事会メンバーではない。そこでは日本人で理事の方も居られて、紹介していただいた。その当時、チェアマンはガルシア家のファミリーの方で、一通りの釈明のあとはフレンドリーに接してくれた。
 ここでは様々な立場でセブの経済を動かしている人達がいたようだ。多くの方から会社のことについて尋ねられた。MEPZの会社なので、名前だけは皆が知っている。
 しかし、そんな簡単には問屋が卸さなかった。寄付の要請である。ああ、やはりと言う気分にもさせられたが、社員全員が出入り禁止というペナルティもちらつかされていたので、予測していたことであり、ある程度のアロウアンスは持たされていた。要請額はその範囲を下回っていたので即座に快諾した。
 今度はチェアマンが聞いてきた。何か我々に要望はないかと。その当時、セブ在住者でメンバー以外の者は月に1回しかセブカンでプレー出来ないことになっていたので、出来ればメンバー以外の者でも回数制限なくプレーを許可して欲しい、と話した。彼はなんだそんなことかと全員に同意を求めた。
 以後、メンバー以外の出向者のプレー回数制限がなくなり、これはまさに怪我の功名とでも言うべことだった。

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September 15, 2006

第148話 セブ・カントリークラブ

 最近は大したことをやっているわけでもないのに、何かと気ぜわしく、ここ2年ほどゴルフをしたことがない。それでもセブにいたときはほぼ毎週1回プレーしていたせいか、これだけ遠ざかっても毎週お世話になっていたセブカントリークラブの何番ホールがどうだったとか、何故か鮮明に覚えている。
 コースコンディションはあまり良いとは言えないが、格式を感じさせるゴルフ場だ。メンバーになるときの面接もアルタビスタのいい加減さ(聞かれるのは何人彼女がいるかとか、どうでもいいことばかり)に比べると、カントリークラブのしきたりに従えるかどうか、ルールを勉強しているかとか、真面目な質問が多かった。セブの経済を動かしている重鎮が多いせいか、このしきたりに逆らうと、除名されることも稀ではないそうだ。
 重鎮の方々がプレーするときは、前にいる“一般人”はプレーを中断して「お先にどうぞ」とやらなければならない。彼らはチラッとこちらを見やるだけで、通り過ぎてゆく。メンバーと言ってもこちらは腰掛メンバーだ。
 そして、テラスでは、コースから見て最も右側の二つのテーブルは空いていても“一般人”は座ってはいけない。ここは彼らの指定席のようなものだ。ゴルフをしているわけでもないのに、裕福そうなファミリーが朝から食事をしている光景も見かけた。一度だけ知らずに座って、睨まれてしまったことがある。
 結婚式やパーティもよく催され、ここはゴルフ場であるとともに上流社会の社交場だ。日本人の方がエライなどと思って入ると弾き飛ばされてしまう。

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September 10, 2006

第147話 フィリピン人への土産

 ようやく、秋の味覚が出揃ってきた。果物で言えば初秋の味覚は梨とぶどう。今年はぶどうがとても美味しく感じられる。甘みと言うか味そのものが濃い“甲斐乙女”や程よい酸味がさわやかな“キングデラウェア”などが特に美味しい。
 フィリピンもフルーツ王国と言えるが、一応の旬はあるものの大体一年中同じものが出回っていて、果物そのものが一種の風物詩になっている日本とは趣が異なる。マンゴーやパイナップルも毎朝食べていれば、感動も薄れてくる。
 当時、日本に出張したときのローカルスタッフへの土産で最も喜ばれたのは日本の果物だ。日本の果物が現地で売られることはまずない。輸入品で中国のリンゴやポンカンなどは見かけるが、大して旨くない。そこらに比べて日本のフルーツは彼らの味覚を十分に満足させるものだ。
 春なら何と言っても苺。フィリピンでもバギオあたりで生産されているらしいが、粒が小さく味も日本のものとは比べ物にならない。今頃なら冒頭の梨とぶどう。梨では酸味が強い二十世紀の方が評判良く、ぶどう共々やや日持ちする。なお、ぶどうでは巨峰は房からの脱落が早い。冬場ならリンゴも良いが、柿が喜ばれる。みかんも良いが非常に足が早く、到着した翌日にはカビで真っ白だ。
 土産としては持ち運ぶのは重くて辛いが、彼らの喜ぶ顔を見ると、やはり土産はフルーツ類になってしまう。

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September 06, 2006

第146話 ブランケット

 暑かった夏も終わろうとしているのか、朝晩はめっきり涼しくなってきた。ここ1ヶ月以上お世話になってきたブランケットもそろそろお役御免だ。
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真夏の夜はタオルケットでも暑苦しいし、かといって何もナシでは体を冷してしまいそうだ。成田に到着し降りるときにちょいと失敬したこのブランケットは、暑苦しい日本の真夏の寝具として開発されたのではないかと思うくらい、誠に具合が良い。クルマの中にも1枚置いてあって道路脇でうたた寝するときなどにも好都合だ。
 知恵を絞ればまだまだ使い道がありそうだ。

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September 05, 2006

第145話 日本語手当(4)

 日系企業はどうしても日本語を理解できるフィリピン人幹部が欲しい。なぜなら一般に製造業で特に製造畑出身者は英語が苦手だからだ。そうなると、企業内で日本語の習得を奨励することになる。
 一方のフィリピン人も日本語のレベルが上がると給与だけでなく、昇進のチャンスも大きくなるので、言語習得をしようとする者が案外多いのだ。ところがここから先がやはりというかフィリピン流。毎週2回会議室を使って、派遣されてくる日本人講師が指導を行う。
 熱しやすく冷めやすい、この面ではフィリピン人は日本人より数段上を行く。以前より日本語講座は幾度となく行われ、少なからぬ出費を重ねてきた。始めのうちは良い。参加者は概ね全員が参加しているのだが、だんだんと顔を出さなくなってくる。1度ならまだしも2度、3度サボれば出にくくもなる。ついていけないからだ。
 ある講座から、やり方を変えた。基本的に全額会社負担のスタンスは変えないとしながらも、ペナルティを設けた。当初は参加者全員がそれで構わないと言っていた。1回欠席したら1回分の費用は自己負担にして、会社にキャッシュバックするというシロモノで弁護士も問題ないという。
 これなら欠席者も出ないだろうと、ある日教室を覗いてみた。なんと居るのは講師一人。当初7~8人で始まったものの、最近は2~3人の参加者と聞いて、総務の者に聞いてみた。
「ちゃんとペナルティは集めているのか?」
「いやー、そのはずだったんですが、M部長が仕事で忙しい人からペナルティを取るのはおかしい、って言うもんですから・・・」
 何をやっても最後は骨抜きにされる。ホント悲しいほど日本人とよく似ている。

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September 01, 2006

第145話 日本語手当(3)

 日本語レベル試験の受験者リストが出てから、彼Y部長の落胆振りといったらなかった。平均的な日本人の場合、落ち込むとプライドも一緒に沈んでしまう。ところが、そのような場面でもフィリピン人はプライドまでダウンしてしまうことはない。
 彼はその日の朝から私とは口を聞こうとしない。指示や命令にはただ頷くだけで、やることはやるがコミュニケーションを拒否していることは明け透けに分かる。見ようによっては非常に子供っぽい。が、しかし、日本人ではない。どう受け止めているのかは、我々の感性だけで推し量り決め付けては物事は解決しまい。
「J課長の試験のことで何か言いたいことがあるんじゃないのか?」
彼は待ってましたとばかりに堰を切ったように捲くし立てた。
「自分は読んだり書いたりは出来ないが、日本人の言っていることはほとんど理解できている。J課長よりも本当の理解力は自分の方が勝っている。彼の方がレベルが1ランク上になるのはおかしい。」
 このとき思った。フィリピン人は単なる駆け引きの自己主張ではなく、本当にそう思っているのだ。客観的に自分を見つめることが出来ない、或いはそうしないということは時には強みでもあるが。
 フィリピン人と表面的に仲良くなるのは日本人なら誰でも出来る。彼らが建前上日本人を尊重してくれるからだ。でも、そこから先は案外大変だ。

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