« 第182話 マネージャの浮気(2) | Main | 第183話 バンタヤンのM »

January 09, 2007

第182話 マネージャの浮気(3)

 さて、事実関係は大体把握できたが、どうするかだ。就業規則に照らしても解雇にあたるかどうか、このようなケースは想定されてないから、何とも言えない。第一彼には弁護士などの知り合いも多いから、強行するには相応のリスクがある。かといって、このままで知らんぷりでは、他の社員への示しもつかない。

 しばらく時間が経った頃のこと。対面の米系部品メーカーの社長が交替した。理由はよく分からない。この会社は、社長もローカル化されていてフィリピン人だった。まあ、米系はドラスティックだから成果が乏しければ経営者の首は簡単に飛ぶ。それにしても以前の社長はどこかに転職でもしたのかと思っていたら、何と、今はその会社のガードハウスにいるという。社長からいきなりガードマン?メンツだってあるだろう。そんなことがありえるのか。経理部長に聞いたら、特に珍しい話ではないという。しかし、次の仕事が見つかったら辞めていくだろう、だそうだ。

 なるほど、これでいくのが良さそうだ。給料は下げられない。要は自発的な退職を促す、ということになる。

 彼は意外とあっさり事実関係を認めた。処遇に対しても少し当惑した様子はあったものの、抵抗することなく受け入れた。翌日には自らガードハウスに移っていった。一つだけ要望があった。エアコンを付けてくれ、と。ということは暫くは居るぞ、ということだろう。

 

|

« 第182話 マネージャの浮気(2) | Main | 第183話 バンタヤンのM »

Comments

この件は、大変参考になります。

Posted by: dragonfly | January 09, 2007 at 01:53 PM

日本なら何でもないことが騒ぎになったり、逆に日本では揉めそうな事がすんなりいったり、やはり国民性=価値観の違いでしょうか。
富嶽庵

Posted by: 富嶽庵 | January 09, 2007 at 11:34 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91498/13401002

Listed below are links to weblogs that reference 第182話 マネージャの浮気(3):

« 第182話 マネージャの浮気(2) | Main | 第183話 バンタヤンのM »