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July 04, 2007

第221話 ゴネる(2)

 キャンティーンの業者は切り替わり、テーブルやら厨房やら模様替えもあったため、何やら新鮮な感じがするが、食堂内を相変わらず雀が我がもの顔で飛び回っているのは何とかならんのか。

 日本人用のランチはコメは日本米だし、相変わらず悪くない。それにしてもこの45ペソは本当にそれでいいのか。と、思い続けていたら、やはり。総務部長がニヤニヤしながら言ってきた。

「日本人用のランチは100ペソに値上げをお願いしたいとオーナーは言ってきています。」(ほら来た)

「日本人のランチの値段は45ペソだということは、伝えたんでしょ?」

「えー、確かに伝えたんですが、材料代とか計算違いをしたので、45ペソだと今のメニューは出せないと言ってます。」

(業者の言っていることをそのまま伝えるだけで…、あんた総務部長でしょ?)

「じゃあ、こうしよう。1年の契約が終わったら、この業者とは以後一切契約しない。それでいいね。」

 途端に総務部長の顔が曇ったのを私は見逃さなかった。キックバックを貰っているから、それだと具合が悪いのだろう。彼がどうオーナーに話したかはわからないが、以後値上げの話は立ち消えとなった。

 始めに飴をしゃぶらせて、後から回収するのは、どこの世界でもあることだが、もうちょっと慎ましいやり方で、上手にやってもらいたいものだ。

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Comments

お金があると見られている日本人だから、多分簡単に、値上げが認められると思ったのでしょうね!
狡賢い割には、巧妙さに欠けるテクニック。
きつい言い方ですが、単細胞過ぎます。

Posted by: moimoi | July 05, 2007 at 08:16 AM

まあ、いずれグズグズ言ってくるだろう、とは思っていましたが、45→100ペソとは。

Posted by: 富嶽庵 | July 05, 2007 at 08:43 AM

ほんとフィリピン人ってある意味面白いですよねえ。バカと言うか単純と言うか。(笑)

Posted by: dragonfly | July 05, 2007 at 09:20 AM

予期しないリアクションも多いですが、多分こう来るだろうと予想すると、その通りになることも多いですね。

Posted by: 富嶽庵 | July 05, 2007 at 11:36 AM

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