第246話 どっちもどっち
日本人とフィリピン人、お互いにどう思っているのか。夫々にステレオタイプな評価が支配されている感が無きにしも非ず、といったところだが、仕事を中心にしてみた場合、こんな評価が代表的なところではないか。
フィリピン人から見た日本人…◎計画通りに事が運ぶ、丁寧で紳士的 ×結論が出ない、決断しない、見下す、社交性がない
日本人から見たフィリピン人…◎アイデアが豊富、記憶力が良い ×時間の概念が薄い、論理的でない、いい加減
日本人の負の部分も、大いに自覚すべきところではあるが、所詮日本人、どうしても相手の負の部分にイライラしてしまうことも多い。例えば、会議。彼らは枝葉の話に終始してしまい、目的を見失っていることが目につく。論理性は確かにどこかに置き去りだ。以前、ある記念式典の準備を検討させたところ、いきなり食事のメニュウは何がいいとか、エンターテイメントは何がいい、とかピンポイントの提案が飛び交うのだ。何のためにどんな式典にするのか、といった初期的な議論はすっ飛ばしだ。
もっとも、日本人も問題だ。議論ばかりで結論や具体的行動になかなか結びつかない。差し迫った問題が起きても「事実関係をよく調査し…」「動向を良く見極めて…」というお馴染みのフレーズの後に行動が伴っていないことがほとんどだ。上に挙げた日本人の×の例もどこかに該当する人も少なくないはずだ。
まあ、どっちもどっち。相手の悪い部分はよく目につくが、自らの足元もよく自覚して付き合うべきだろう。
