第252話 地図
日本人は何にしても(良い悪いは別として)キッチリしている。電車やバスもぴったり時間通りに運行されるし、少しでも遅れるとご丁寧にお詫びのアナウンスまで流れる。
この国民性が端的に現れているのが、地図の正確さだ。ゼンリンの地図に至っては、家まで正確に記載されている。一方のフィリピンではどうか。まず書店で地図帳を見かけない。地図といえば旅行案内所のパンフのような“絵地図”だ。距離の表現も正確でなく、道路も行ってみたら行き止まりだったり。慣れない旅行者には何とも頼りにならない。それでも無いよりはマシであるが、地図があるのは都市部だけ。地方に行けば感だけが頼りとなる。
もっともフィリピン人はあまり旅行はしないし、行動範囲はあまり広くない。日本人の感覚ならセブ市内からマクタンのリゾートまで大して遠くはないが、彼らは「very far」と言う。山間部を通ってバランバンまで行こうものなら「adventure」だそうだ。出かける場所もショッピングモールか家族や親戚の家、ということが多いから、正確な地図はさほど必要でないのかも。


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