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May 29, 2008

第282話 貿易赤字

 ややペソが下げ足を早めている感がある。それぞれの立場によって歓迎材料か否かはわかれるところだ。但し、当のフィリピンにとっては背景が歓迎せざる状況からの動きなら気になる動向だろう。

 ここ最近のデータでもGDP7.4%とASEAN諸国の中でもベトナムやマレーシアと並んで悪くないし、失業率や物価上昇率も比較的安定した推移だった。それでも上記2カ国と大きく違うのはエネルギー資源の有無だろう。既にエネルギーに加え、食料の輸入が額において急上昇している。しかも不安材料は電子部品の輸出入の動きだ。フィリピンでは電子部品の素材を輸入してその加工品を輸出するのだから、最近の電子部品輸入額の減少は電子部品輸出額の減少となって数字に表れてきそうだ。

 そうなると、ただでさえ若干の貿易赤字であった状況は、エネルギーや食料の輸入額が膨らむ中で、さらに顕在化するのではないかと予想される。最近のミニマムウェッジの引き上げもどうかと思う。純粋に労働力の需給バランスの中で自然に上がるなら良いのだろうが、法律で強制的に引き上げるとなると、海外からの投資家の心理も冷えそうだ。

 様々な商品の価格高騰の恩恵に預かる国もある中で、残念ながらフィリピンはどうやら取り残されている印象だ。

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May 23, 2008

第281話 日本からの軽車両

 過日、短期セブに滞在。半分は息抜きのつもりだが、4泊という短い滞在の中にタラタラと用事が不規則に入り込むため、あまり息抜きにはならなかった。まあ、年1回の短期滞在では人と会ったりの用事で時間が埋まってしまうのは仕方ない。

 それでも、1年行かないと、以前とは変わっているものが少なくなく、それはそれで新鮮に見えるものだ。まず、車の程度が良くなっている。これは最近は行くたびに感じることだ。特にピッアップ型の軽自動車や軽ワゴンが増えている。これらのうちの多くは日本からの輸入だ。フィリピンでは一部の車両を除いてクルマの輸入は禁止だから、輸出側の日本で3つか4つに車両をカットする。そしてそれぞれを部品として別々のコンテナで運び、フィリピン側で再び組み立てる。という面倒ではあるが、ちゃんと抜け道があって中古車が輸入されている。勿論、カスタムと仲良しにしていないと、うまくいかないだろう。

 Photo 昨年まではあまり見かけなかったが、今年は何ヶ所かで、軽トラック専門の販売ヤードを見かけた。シューマートの中でも展示販売されていた。12万ペソだそうだ。意外と安い。

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May 16, 2008

第280話 朝礼

 moimoiさんのブログではラジオ体操を通してのウォッチングが語られていて、なるほど、と思った。

 フィリピンの人たちは例外はあるものの時間にルーズな人が多いことは否めない。始業時間でもそうだ。特に管理部門は製造現場と違って全員が一斉に動きを始めるということがない。だから、朝、始業時に全員が席にいなくても、特に不思議な光景ではない。どこかで何かの仕事をやっているはずだ、と善意に解釈すれば、である。

 どうも怪しい。本当に定時に全員が来ているのか?総務部長のTに聞いても「大丈夫です。勿論遅刻せずにみんな来てます。」と言うが本当かな?

 会社の始業は8時だ。マネージャ数人と相談して、毎朝朝礼をやることにした。管理者持ち回りで伝達事項や言いたいことを3分間でやる。これには必ず全員参加を義務付けた。するとどうだろう。遅刻してくる社員が一目瞭然に分かるのだ。遅刻してきた者は途中から参加するのもバツが悪く、朝礼の輪の中に入れない。

 もうひとつの効用は、各マネージャの論理構築力が話の筋道や引用などで見えてくることだ。彼らの中にはスピーチは勇ましいがよく聞けば中身がカラッポということも少なくない(最近は日本人も対岸の火事ではない)。これは3分間のスピーチで充分に見えてしまう。

 始めのうちは不評だったこの朝礼は、互いの切磋琢磨にも役立っていたようだ。

 

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May 13, 2008

第279話 黄色い電柱

 昨年セブに行った時も、「何だろう?」と思ったが、今年も見てみるとやはり「何だろう?」と思ったのだが、地上から2メートルくらいの高さまで黄色く塗られたあの電柱は何なんだ??例の国際会議の頃かららしいが、何のため?

 地元のフィリピン人に尋ねてみても答えはマチマチで、「黄色は目立つからドライバーが電柱にぶつからない為さ」とか、町を美しく見せる為だよ」とか「さあ知らな~い」だったり。ドライバーにとって目立つためなら、夜間なら白の方が効果が高いし、美観について言えば、あのケバケバしい色、どこが美しいの?塗り方もぞんざいだし、そもそも曲がった電柱そのものが美観を損ねている。

 ロシアや満州辺りでは街路樹の下部1mあたりを消石灰が塗られている光景を見かけるが、これは害虫防除という目的がある。それに比べて黄色い電柱はどういうつもりなんだろう。まあ、どうでもいいことだが。

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May 09, 2008

第278話 イエメンで日本人誘拐!?

 イエメン中部で起きた日本人誘拐事件。無事にスピード解決されたのは何よりだが、危険度情報で上から2番目のランクの地域によくもまあ行ったものだと思う。

 旅行会社のツアーとは言うが、自分達は全く知らなかったのか。そんなことはあるまい。この辺りまで行く人はそれなりに海外旅行の経験が豊富な人だ。外務省の危険度情報くらい見ているはずだし、行く前にその国の歴史をちょっと調べただけでも僅か10年くらい前まで内戦状態だったことくらい分かるはずだ。何しろ国民一人当たりの銃器所有数はアメリカに次いで世界第2位である。

 私も現地で雇ったドライバー兼ガイドにマーリブの状況は尋ねた。彼曰く「以前よりは安全になったが、途中に油田の施設があって、まだ危ない。」そんなところに欧米に行くのと同じようなイデタチで女性がノコノコ行けば非常に目立つ。イエメン人の対日感情は非常にいい。そんなことも幸いだったのだろう。

 ところで35万円のツアーだったそうだが、私が行ったのは13万円でホテルまでの送迎のみ付いているというシンプルなもの。現地のガイド・ドライバーは着いてから探したり、近場はタクシーを借り切って移動したりで、滞在期間の行動経費は全部で1万5千円位だった。それでも充分に素晴らしいスポットに行くことは出来たし、危険を感じることはなかった(唯一例外は走行中に突然ポコッとボンネットが開いたタクシー)。

 こんなことでイエメンの印象が悪くなってしまうとすれば、残念なことである。

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May 04, 2008

第277話 やはりフィリピン航空は…

 短期駆け足でセブに行ってきたが、それにしても高い航空運賃。燃料サーチャージはちょっとおかしくないか。先々月にイエメンまで往復しても1万円ちょっとだったのに遥かに近いセブが1万5千円以上するというのはどういうことだろう。エミレイツだから石油も安い??

 機内食も相変わらずだ。先回乗ったエミレイツが豪華だっただけに非常に見劣る。今回乗った飛行機は恐らくエミレイツの中古機なのか、機内にアラビア文字が目についた。テレビが座席ごとに付いているのは良いとしても、突然画面が消えたりして何とも具合が悪い。隣のフィリピン人の年配の女性の画面はハナから映らず、アテンダントにクレームをつけていた。すると「あー、これは故障しています。」で終わり。まあ、フィリピンらしいといえばフィリピンらしい。

 挙句に帰りのマニラ便は大幅な遅れ。「機材の遅れにより出発時間○○分程度遅れます。」とは言うがその時間になってもボーディングも始まらない。成田に着いたのは予定より1時間半遅れだった。荷物が出てくるのも遅く、駆け足で電車に乗り込んだが、なんとやっと終電に間に合ったという有り様。もし、終電に間に合わなかった時はタクシー代やらホテル代は自前なのかな??飛行機から降りるときに聞いておくべきだった。

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