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July 28, 2008

第289話 コメ不足とコメ余り

 フィリピンの輸入統計を見ていると、最近の顕著な物価の動きがストレートに表れている。サウジアラビアからの輸入額が大幅に膨らんでいるのは理解はできるが、その金額をみると、フィリピンの経済力からすればただ事ではないだろう。もうひとつはベトナムからの輸入金額大幅増だが、これは多くはコメであることも想像の範囲外ではない。

 キャンティーンで見ていてもフィリピンの人たちはよくコメを食べる。女性でもランチでライス2ボウルなんてありふれた光景だ。フィリピンで一人当たりのコメの消費量は年間1,200万トンというから、一人当たり年間凡そ150kgだ。一方、日本では750万トンというからせいぜい一人60kgだ。それでいて、生産量はフィリピンの1,000万トンに対して日本は1,200万トン。不思議なのは備蓄量が150万トンというから計算が合わない。余った日本のコメはどこに仕舞い込んでいるのだろう。違う目的に転用されているのかな?

 日本で流通している価格での輸出で買えと言うのはは無理だろうが、どうせ余らせて捨てるに等しい処分をするのなら、この親日的な隣人たちに何とかしてやりたいと思う人は少なくないだろう(そんな政府の動きもあったようだがどうなったのカナ)。少なくとも以前に50万トンも無償で援助してやっても感謝もしなかった某半島の国にくれてやるより、生かされる支援になるだろう。

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July 12, 2008

第288話 派遣会社のマージン

 日雇い派遣の例の会社の倒産以来、派遣会社の利益の内訳がつまびらかにされているが、件の会社の直接労務費を除いたマージンが35%というのはかなり高いマージン率だ。これが25%くらいになってくると、かなり経営は苦しくなる。意外と法定福利費の負担は重く、概ね10%近い。だから25%程度のマージン率で仕事を取ろうとすると、法廷福利部分を誤魔化すとかでもしない限り、会社としてはかなり厳しい。そういう面では日雇いは社会保険への加入もしていないだろうから、やはりボロ儲けだ。しかも今日明日のカネに困っている人は低賃金でも飛びつかざるを得ない。

 日雇いではないが、フィリピンも作業者の派遣が盛んだ。私が関わっていた頃はまさにその緒についた時期で、合法か非合法化のグレーゾーンの中での導入だった。法律の規程を読めばどちらかと言えばグレーより黒っぽかった。法律の趣旨は農場などで仕事の繁忙期がはっきりしている業種のみ派遣が可能、との解釈と読み取れ、通常の製造業は想定されていないようだった。それでも我々は仕事の受注量の波が大きいことを理由に拡大解釈して導入に踏み切った。他の日系企業は「本当に大丈夫?」という目で暫く眺めていたようだ。

 フィリピンでは日本と違い、派遣会社でも広告を打たなくても、応募者が殺到する。仕事が無い国だから当然だ。しかも作業者に関しては完全な買い手市場。常に最低賃金に給料は張り付いている。日本と違い、作業者へのケアなどないから派遣会社の管理者も非常に少ない。数千人派遣している派遣会社に行っても社員は数十名位しかいない。だからマージン率も低く、15%くらいだったと記憶している。問題は6ヶ月継続して使うと、その人を正社員にしなければならないので、契約期間は5ヶ月だった。習熟した頃に去ってゆく、というのがネック。

 一方、我が国では日雇い派遣禁止、という方針が打ち出されているようだが、そうすることでどんなリバウンドがあるのか、政治家の思いつきとは、いつもそんな感じだが、あまり検討していないように見える。pen

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July 02, 2008

第287話 自販機

 数年前から気管支喘息が原因でタバコは止めたので、最近のタスポの話題、自分にとってはどうでもよいトピックスのひとつだ。それでも、我々があって当り前と思っている自販機の存在、こちらの方が今後は話題になりそうだ。報道ではどこでも自販機を見かける国と言ったらドイツと日本が筆頭だそうだ。国民性に類似もあるそうだからさもありなん、といったところだ。

 ところで、フィリピンで自販機を見かけたことがほとんど無い。全く無いわけではない。かなり以前にセブではオスメニャサークルの近くでジュースの自販機らしきモノを見たことがある。同僚に聞いたら、フィリピンでは自販機は使われないだろうという。

 販売者側の理由として、お金や商品が入っているマシンごと盗まれるので販売機の横にガードマンを置かなければならないことと、高い機械を買うより、給料の安い売り子の方が安上がり。

 買う側が機械で買いたくない理由は、お金を入れても多分何も出てこない、だそうだ。納得!

 言われてみれば、我が国ではタバコと言い、飲み物と言い、数十メートルおきくらいに自販機がある。使用電力などを考えればあんなにあちらこちらに無くても良さそうなものだ。

 

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