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August 06, 2008

第290話 感電

 二階建ての事務所の上では屋根の補修工事が行われていた。会議中に総務課長Cが血相を変えて飛び込んできた。

「事故が起きました。感電です。作業者はこれから病院に連れて行きますが、意識が無いそうです。」

え~、驚いて部屋から飛び出した。ちょうど作業者を車に乗せているところだった。総務部長のTもそこにやってきたが、現場はてんやわんやで騒然としている。少し落ち着いて、やっと居合わせた者たちから様子を聞くことが出来た。

 しゃがんで作業をしていた彼は、立ち上がりハンマーを振り上げたところ、そこにあった高圧線に当たってしまったそうだ。確かに屋根の上2メートルくらいのところに線が走っていた。日頃は屋根の上に上る者もいないし、屋根とケーブルの位置関係など気にもしていなかった。

 幸い、彼は一命を取り留めたが、足の指の火傷損傷が著しく、指は何本か切断したらしい。工事会社の所属で、会社の社員ではなかったが、治療費とかどういうことになるのだろう。総務部長に確認したが、あくまでも本人の不注意で会社には責任は無く、見舞金として1万ペソ程度支払えば一件落着だそうだ。日本人の感覚からすれば、そんなものでいいの?というのが実感だ。

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Comments

感電も恐いですね!
電力会社の作業員が、感電して死んだ為、停電になったことが、過去に2回ほどありました。
本職でも、感電するのですから、始末に終えません!!!

Posted by: moimoi | August 07, 2008 at 08:17 AM

フィリピンの工事風景、ヒヤヒヤするものが多いですが、当人達は鼻歌まじり。リスク予知という感性は薄いようですね。

Posted by: 富嶽庵 | August 08, 2008 at 11:26 AM

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