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February 28, 2009

第313話 居酒屋の枝豆

 フィリピンでのメイドの食材の扱い方は時には我々の想像を超えるものがあるが、よくよく思えば、我が国も昨年はヒドいニュースが多かった。

 過日、某居酒屋でのこと。取り合えずすぐに出てくるつまみとして枝豆を頼む人は多いはずだが、問題はその枝豆。よくよく見ると、鞘がぺちゃんこにつぶれたものが混ざっている。摘み出してみると、明らかに食いカスの鞘だ。どう考えても、以前の客の食べ残しを次の客に回しているということだ。その際に食いカスが混ざったということだ。

 アルバイトの女の子を呼んだ。中国人のアルバイトだ。食いカスを指差して

「前の客の食べ残しを出してんじゃないの?食いカスが混ざってるよ。」というと、

「アー、スミマセン。コンドハ、マザラナイヨウニ、ヨクミマス。」だって。

彼女にしてみれば、食べ残しでも使えるものを次の客に出すのは全然問題ないが、カスの鞘が混ざったのはゴメンナサイ、なのだ。中国人の彼女にはそんなところだろう。しかしここはあの上場会社のデッカイ赤い看板のアノ店である。店のマニュアルとしてもそういう指導なのかもしれない。

 ふーむ。パセリは以前からよくそういわれていたものだが、枝豆までも。日本でもこれだから、フィリピンのレストラン、どうなのカナ?

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February 27, 2009

第312話 解凍

 先日テレビを見ていたら、電子レンジをつかった正しい解凍方法というのをやっていた。自分でも最近は時間がないときは、いわゆる調理をせずに、レンジの解凍加熱だけで料理をせずに済ませてしまうことも少なくないので、目から鱗であった。

 ところで、数年前はフィリピンでは電子レンジを見かけることも珍しく(そもそも熱くして食べない)、自分が住んでいた家にもなかった。

 あるとき、見てはいけないものを見てしまったのだ。メイドの食べ物の扱いだ。こまめに買い物に行く習慣は薄く、ドカーンと買ってあとは冷凍庫、が普通だ。さて、冷凍肉の解凍だが、水を張ったボールに塊を入れる。やがて解ける。必要量を切る。残りは?また冷凍庫に放り込まれる。大きな肉塊だから、この作業は数回繰り返されているはずだし、肉の味や質を相当落としていくはずだ。最初に解凍した時になぜ適当な大きさに切り分けないのか。それと、あの不衛生な水のなかに長時間浸された状態を見てしまうと、食べる気もしない。

 どんな美味しい料理もその舞台裏を見てしまうと、幻滅してしまうことはよくある事だが、冷凍庫にパンパンに入っている肉や魚(もっともそれらの多くはメイドの親戚に横流しだ)もそんな扱いをされていると知って、只でさえ楽しみの少ないフィリピンから食事の楽しみさえも抜き取られてしまった。

 

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February 23, 2009

第311話 人口ピラミッド

 フィリピンに劣らず、ベトナムも人口が激増している。因みに面積も人口も大体フィリピンと同じだ。このベトナムについて地理の教材に時々取り上げられるのが人口ピラミッドだ。このことを知っている人は相当の地理オタクとも言える。

 私が中高生の頃、日本の人口ピラミッドは釣鐘型だと教わった。今は超つぼ型だ。経済の発展過程でピラミッド型→釣鐘型→つぼ型に変わってゆく。

 さて、ベトナムだが、どんな特異性があるのか。見ればすぐに気付くのだが40台、50台の男子の人口がパックリと削れているのだ。一目見て明らかに分かるほどの歪な形である。もうここまで言えば誰でもわかると思う。ベトナム戦争では米軍がどれほど執拗な攻撃を加えたのかが分かる証拠とも言える。グラフから読み取るにざっと該当年齢男子の3分の1くらいは戦死してしまったのではないか。それでも勝ち抜いたベトナムであるからシタタカな強い人達だ。

 ところで、ベトナムの人は我々が想像する以上に日本に憧れを持っていて、日本語を勉強している人が多いそうだ。どうりで英語は話せなくても日本語を話せる人と何人か出会った。言われるとおり皆向上心も強い。そんな彼らであるが、老婆心ながら気がかりな光景もある。フエのような小さな町でもネットカフェはあって、覗いて見ると満員なのだが、多くは小中学生くらいの子供で、なんと彼らはゲームをするために来ている。これからの国なんだから子供達にはもっと勉強させた方がいいんじゃないのかな…

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February 19, 2009

第310話 バックパッカー

 インドシナ半島はバックパッカーが多い。ホーチミンも例外ではない。街自体はたいして見るべきものも無いように思えるのだが…。今から30年以上も前に兼高かおるさんが、サイゴンは「東洋の真珠です」と語っておられたが、今見たなら同じ言葉を聞くことはなさそうだ。

 滞在したホテルはバックパッカーのたまり場とも言うべきファムグーラオ通りだったが、その一角だけは独特な熱気を発散している。多くの欧米人が夕方ともなると安食堂の店先でビールを煽っている。驚いたことに若い女性(それも一人旅)が少なくなく、彼女達は逞しい。デカイ体をゆさゆさ揺すりながら、ノシノシと大股で闊歩してゆく。そして夕方になるとグビッとビールを煽る。彼らの多くはイデタチから見ると長逗留をしているようだ。基本的に欧米人は倹約家だから一泊数ドルの安宿に宿泊している者が多いらしい。

 ところで、ベトナムはフランスの植民地だったこともあって、フランス人旅行者が多いようだ。あの独特の甘ったるい響きのフランス語があちらこちらから聞こえてくる。国内線の機内で前の座席にいた若いフランス人カップルが甘く囁いているのが聞こえてくるうちは映画のシーンみたいで良かったが、抱き合ってチュッチュッ始めた頃にはぶん殴ってやりたくなった。

 

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February 14, 2009

第309話 メコンデルタ

 ホーチミンは落ち着いて歩ける雰囲気ではないし、市内には落ち着ける公園も少ない。そこでメコンデルタに行く現地ツアーに参加することにした。空港に出迎えに来てくれたガイドによれば、日本語ガイドつきの日本人向けのツアーは高い(50~60ドル程度らしい)が、英語ガイドのツアーは安いと言う。ホテルのすぐ近くにトラベルカフェがあったので、飛び込んでみた。な、な、なんと食事つき1日コースが10ドル!安いっ!

 指定された集合場所に行くと、いるわ、いるわ。総勢25人くらいのツアーだ。ざっと見渡して頭が黒いのは全部で7人。話している言葉を聞いていたら中国人2、シンガポール人1、タイ人1、韓国人2、そして日本人は私ひとりだった。

 ツアーではいくつかの中洲をボートで巡るというものだが、なかなか楽しい。マングローブ風の狭い水路も手漕ぎのボートで分け入ったりして、ちょっとしたアドベンチャー気分だ。それにしてもあのメコン川である。下流は無数の三角州に枝分かれしているが、そのひとつひとつの川でさえ、利根川より遥かに広い。但し、水は…まるで味噌汁が流れているよう。どの三角州にも集落があるが、ホント田舎そのもの。フィリピンの田舎と雰囲気はそっくりだ。

 ところで、このようなツアーではバスの中の座席は指定されるが、私の隣はひとりで参加しているフランス人の女性!片道2時間以上も隣同士座っていれば、多少の会話はするというものだ。彼女は自分は英語は苦手だが…と切り出して話しかけてきた。こっちも然程流暢というわけでもないので、むしろその方が気が楽だ。あちらこちら旅行しているらしく、日本も来たことがあると言っていたが、とにかく食べ物が美味しかったのが一番の印象だそうだ。

 このフランス人女性とは以後、ちょくちょくメール交換させていただいている。

 と言ってももう60歳くらいの女性です。それを言わないと誤解されるね。

ところで、昨日ニュースを見ていたら、私が訪れたフエの街を皇太子様も訪問されたそう。自分が訪れた古寺もテレビに映っていた。wink

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February 12, 2009

第308話 バイク、バイク、バイク

 静かな街だったフエに比べて、ホーチミンは…。聞いてはいたが、凄まじい。オートバイの数と言ったら半端じゃない。bicycleもはやノロノロ走るシクロもいないし、フエとホーチミン、同じ国とは思えない。

 写真をアップできないのが歯痒いが、道路はオートバイのパレードかデモ行進といった風情で、欧米人たちにも異様に映る光景らしく、皆が交差点でカメラを構えている。クルマもいるが、比率は100対1でオートバイの勝ち。ガイドブックで見た写真では誰もメットを被っていないが、今は法律で義務付けられている。

 でもフィリピンとは随分違う。ジプニーのようなならず者車両はいないので、渋滞しながらも一応は整然と流れていて、セブのダウンタウンのようなゴチャゴチャした感じでもないし、夜気付いたのだが、どのクルマもライトがついている(当たり前か…)!

 面白がってばかりもいられない。ホテルから1kmくらい離れたところにちょっと有名なフォーの食堂があるので歩いて行こうとしたのだが、2つ目の交差点を渡る前でギブアップ。恐ろしくて渡れないのだ。青信号でもどこかからはバイクがピュンピュン飛んで来る。たかがフォーを食べるために命がけ、というのも割に合わない。地元の人は突っ込んで渡っていくが、後について行く気にもならず、引き返すことにした。

 昼間でもそんな感じなのに、夜になると最近は暴走族も多くなった、というからこれは見なきゃ損、と思ったが、生憎遭遇しなかった。

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February 03, 2009

第307話 フエのマーケット

 さて、メガネも調達したし、バイクタクシーのアンちゃんに連れられて市場へ。ドンパ市場はとにかく狭く、内部は迷路のよう。ここでは売り物のカテゴリ別に売り場が分かれていて、衣類ならその辺は衣類の店ばかり、雑貨なら雑貨の店ばかり。そんな中で日本ではあまり見かけないものがある。

 ひとつはヘルメット。ベトナムは何と言ってもバイクだらけ。そこに2年前の法律改正。なんでも今はヘルメット着用が義務付けられているとか。鍋を裏返したようなものもあればウルトラマンの頭のようなメットもある。そんな店はヘルメットだけを売っている。また、そうかと思えばマスク専門店?も。急激なモータリゼーションで空気は汚くなっている。そこで運転手用のマスクだが、イラスト入りのものもあれば、かなりカラフルである。

 2階に上がる階段の踊り場で妙なオバサンを見かけた。売っているものが何も無い。でも、そのオバサンの向かって左隣にハカリが置いてある。アンちゃんに聞いた。「あの人の商売は??」すると、あの人ははねえ「体重を量るのが仕事です。」だそうだ。そんな商売があるんだ、へえ~。昔銭湯にあったアノ体重秤(ヘルスメーターなどとは言わない)だ。

 市場の中では下もよく見て歩かねばならない。犬も跋扈しているから油断しているとクソを踏んでしまうのだ。さて、生鮮食料品のエリア。こういうところに来るとその地域の文化がプンプン臭う。ド肝を抜いたのは豚の白モツ。そのままのぐにゅぐにゅの形で丸ごと売られている。豚の頭もだ。クビから上がチョン切られて並べられている。こんなの、買って食べる奴いるんか??

 結局買ったのは、香り高いベトナムコーヒーとアルミフィルタ(粘って3ドルで買った)、そしてグアバ(難なくカスタムは突破した)。

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