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March 31, 2009

第322話 なぜか観覧車

 ブカラの見所は古い建物やクネクネ路地裏が楽しい旧市街だが、新市街にもポツポツ旧跡があったり、バザールがあって足が向く。歩いていると、遠くの方に塔のような櫓のようなものが見える。気になるので、そちらに向かって公園の中のノンビリした道を歩いていく。近づくにつれて、よく遊園地で見かける観覧車であることが分かる。歴史的な町と観覧車、何だか不釣合いにも思えるが、とにかく行ってみる。

 観覧車は動いているが、乗っている人は一人もいない。係員も一人だけ。500スム(約35円)だというので乗ってみた。とにかくビックリするくらいオンボロ。ドラム缶をひっくり返したような構造で、粗末な椅子が2脚だったり4脚だったりで結構いい加減。一人で乗るとミシミシ音をたてて明らかに傾く。角度にして90度くらいのところにきて、乗ってしまったことに後悔の念が猛烈にこみ上げてくる。ちょっとでも動くと大げさなくらいにグラグラ揺れる。上まで上がるとそれなりに市街地を見渡せるのだが、景色を楽しむ精神的ゆとりは小心者には無い。 それでも、少し離れた所に大きなバザールがあることだけは上から確認できたので、次に行くところだけはそこで決まった。Himg0069

 さて、降りるときは体が強張っていたせいか、カクカクした動きで上手く降りられず、周囲の人達の注目を浴びてしまった。もともと普通のジェットコースターでさえ乗れない者にとって、ちょっとハードルが高かった。

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March 27, 2009

第321話 世界遺産

 サマルカンドもそうだが、ブカラも世界遺産の町だ。日本にもいくつかの世界遺産があるが、わが国の場合は、遺産と日常生活は完全に切り離されているが、ここでは世界遺産と言えども日常生活の中にある。

 Himg0051_2 モスクの中では普段どおりに祈りを捧げる人もいるし、カラーンミナレットでは遺産の壁に向かって少年達がボールを蹴っている。我が国で法隆寺に向かってボールを蹴ってぶつけて遊ぶ、など到底ありえない。

 ところで、ひとつ気に入らないことがある。ウズベキスタンでは、旧跡の入場料が異常に高い。大体1箇所で4千スム(300円)くらいだが、写真撮影料は別に取られる(150円くらい)。だから、10箇所も見れば、4~5千円はかかる。勿論、現地の人の入場料は遥かに安いと思うが、ちょっと取り過ぎだ。

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March 25, 2009

第320話 サマルカンドからブカラへ

 さて、今日はサマルカンドからブカラへ移動だ。例によってあのよく揺れる特急シャルク号でまた3時間ほど西へ。途中停車駅はひとつだけ。ところで不思議なのは滅多に走っている列車もないのに線路は全て複線だ。旧ソ連時代のやり方か。

 さて、ブカラ。サマルカンドは少々近代化していたが、ここは旧市街地はズバリ昔のまま。これだよ~、この雰囲気。宿泊の安ホテルも旧市街地のど真ん中。行きたい場所は全て徒歩圏内だ。しかも治安も良く散歩気分でノンビリ歩ける。そのあたりはフィリピンとは大違いだ。Himg0041

 問題は天気。ブカラで楽しみにしていたのは、何と言っても夕日に照らされるミナレットとモスク。ところが相変わらずの曇天だ。カラーンミナレットまでホテルから徒歩5~6分。5時半位まで眺めながら待っていたが、「夕日に染まる」光景は見られなかった。Himg0052_2

 さて、サマルカンドでは、食事には不自由しなかったが、ブカラは困った。チャイハナは夜はやってないし、食堂がない…。ホテルで聞いたら20分ほど歩くとイタリアンのレストランがあるという。中央アジアでイタリアンは予定外だが、他に無ければ致し方ない。ブカラでのディナーは2日ともワインとパスタになった。

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March 22, 2009

第319話 脂っこい

 ウズベキスタンは食べ物に関しては、まあまあ、と言えるだろう。まず何と言っても酒類はビールもあるし、ウォッカ、ワインもある(当然、日本酒や焼酎はない)。このあたりは同じイスラム国でも昨年行ったイエメンとは大違いである。

 ではあるが、食べ物はちょっと脂っこい。朝の目玉焼きは最悪で、脂の中に目玉焼きが島のように浮かんでいる状態。それでも肉のシャシリク(串刺し)は美味しい。さすがに豚肉はない。肉の値段は案外で、安い順に並べると、牛肉<トリ肉<羊肉の順だ。羊のシャシリクで2種類(ぶつ切りとミンチ)食べた。羊の挽肉(つみれ)のシャシリクはとにかく美味い。ビールがガンガン進む。日本で食べるラム肉、あれは一体何なんだ??

 もうひとつ、麺好きの私が楽しみにしていたのがラグマン。コシの強いうどん風らしい。こちらはちょっと期待はずれ。コシは強いが味がしょっぱすぎる。まあ、ビールのつまみにするにはちょうど良い。Himg0087

 プロフ(中央アジア風のピラフ)もどこかで、とは思っていたが、食べる機会はなかったのが残念。ピロシキもマーケットで2個千スムで買って食べたが、中身がハッシュドポテトだけでちょっとガッカリ。

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March 19, 2009

第318話 ボラない運転手

 ウズベキスタンのタクシーはメーターは無く、全て乗る時に交渉する。後から聞いた話では現地人は市内でのちょっとした移動なら3~4ドルだそうだが、外国人をその値段で乗せることはあり得ないと言っていた。

 サマルカンドのホテルに着いてから外出するためにタクシーを呼んだ。ホテルのマネージャにここからレギスタン広場までいくらくらいだ?と聞いたが、「分からない」と言って彼は答えなかった。タクシー運転手の“営業妨害”をしてはいけないと考えたのだろう。

 さて、そのドライバー氏、「いくら払いますか?」と聞いてきた。(運転手は価格交渉の英語は可能なレベル)私は適当に見当をつけて「5千スム!」と返した。彼は暫く渋い顔をしていたがOKしてくれた。親切にも彼は結構遠回りしてくれて、観光スポットをグルッと走ってくれた。スザニ(伝統の刺繍)の店に行きたいといったら、工場が近くにあると言って作業場の中まで連れて行ってくれた。別れ際に「追加料金をよこせ」と言うかな?とも想像したが、5千スムを受け取っただけでプラスアルファの要求はなかった。

 バザールや旧跡のいくつかをホッツキ歩き、ラグマンやシャシリクも食べたし、さてホテルに戻ろうとしてタクシーを捕まえた。さて、今度はいくらかな?来る時は親切氏が5千スムでグルグル走り回ってくれたのだから、私は乗るなり「マリカホテル、4千スム!」と言った。ちょび髭運転手は大きく手と頭を振って「NO!1万スムだ」と言う。自分も負けじと「NO!4千スム」と頑張ったが、ちょび髭は頑として譲らない。私は手を振ってクルマから降りた。タクシーならいくらでも走ってる。別のタクシーも難なく見つかった。同じように交渉したが、頑張っても7千スム(550円くらい)まで下げさせるのが限度だった。と言うことは、往きの運転手は非常に控えめな運転手だったようだ。

 翌日午前中は昨日行かれなかった天文台や歴史資料館(市内中心部からちょっと遠い)をひとまわりしようと、ホテルのマネージャに昨日のタクシーを頼む、と伝えた。20分後やってきた彼はまた会えてうれしいと握手を求めてきた。横にいるのは彼の息子で、あなたに紹介したいので連れて来たと言う。息子氏はソコソコ英語を話せるので、ガイドを買って出たと言う。約3時間の市内ラウンドトリップでいくらだ?と尋ねたら、金額はあなたが決めてくれという。15,000スム(約1100円)でOKか?というと、金額はどうでもいい、とも言った。息子氏も日本には興味があるらしく、いろいろ尋ねてきた。今度は英語ガイド付の楽しい市内観光になった。有難う。winkHimg0030

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March 16, 2009

第317話 “青の都”サマルカンド

 多少世界史に興味がある方なら、この地名には様々なイメージを持っていることだろう。中世以来の帝国の興亡、オアシス都市、モスクとバザール…。いずれにしてもシルクロードの最も栄えた中継地点としてのイメージだ。

 実は、この町のイメージは訪れる前とその後では少々異なる。私のイメージは古のイメージであるが、実際に行ってみるとそれよりは近代的な町になっている。それでも壮大な中世の建築物は、6世紀前の都の隆盛を彷彿とさせる。

 この町でも天気は雨こそ降らなかったものの、太陽は顔を出さなかった。実は是非ここで青空の下で青の都を満喫したかった。モスク頭頂部の青いドームと青空が青さを競い合う、そんなイメージを持っていたので、天候にはがっかりさせられた。

 Himg0019 それでも素晴らしいスポットはいくらでもある。シャーヒズィンダ廟は美しい建物のテーマパークといった風情。また、グリ・アミール廟ではその内部は眩いばかりの黄金色。3トンの金が内部の装飾に使われたとか。チムール一族の墓には触ることも出来るくらい間近に見られる。Himg0024

 ところで、このグリ・アミールでは日本語ペラペラの女性に出会った。彼女はこの廟の受付が係だが、驚くほど日本語が堪能。聞けば2年ほどの独学でここまでになったと言う。彼女は日本語のパンフレットを指差して、漢字の読み方と意味を聞いてきた。この貪欲さ、見習わねばなるまい。Himg0026

 見所はかたまっているから、一通り見るだけなら、この町は2日あれば充分だ。

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March 14, 2009

第316話 特急シャルク号(2)

 感心なことに時間ぴったりに列車はタシケントを出た。運悪く雨降りなので、景色は暗い。市街地を抜けると、暫くは郊外を走るが、景色は至って単調だ。広々としてはいるが、延々と続く平原のところどころに、あの何と言ったか、竹ぼうきを逆さにして地面に突き刺したような木がまばらに生えているくらいだ。それもやがてはステップ気候独特の延々と続く草原に変わる。Himg0035

 さて、乗り心地といえば、とにかく揺れる。ただでさえ、椅子の据付が悪く不安定なので、電車の揺れと相乗効果で、飲み物を飲んでいると口からこぼれるほどだ。隣では太った婆さんがグーグー鼾をかいて寝ているが、よほどの神経の持ち主と見た。

 サマルカンドまで4時間、停車駅はない。時々車内販売でロシア系の金髪女性が通るので、そちらをチラチラ見るくらいしかやることも無い。その車内販売でサムサというパイを2個買った。値段が分からないので、500スム紙幣を出したら、何だかんだ言う。そこで1000スム紙幣を出したら無愛想に掴み取った。どうやら2個で千スム(70円)ということのようだ。このサムサ、中は肉まんのような感じで、まずまず。Himg0034

 ところで、この列車、暖房がないのだ。本当に寒かった。いい加減景色にも飽き飽きしてきた頃、5分遅れでサマルカンドに到着した。

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March 12, 2009

第316話 特急シャルク号

 タシケントは昔はシルクロードの要衝だったらしいが、今では地下鉄も走る近代都市だ。従って面白みには欠ける。翌日は朝からサマルカンドに向かう。乗るのは特急列車のシャルク号だ。それにしても今日も朝から雨…。Himg0008

 チケットの文字は勿論英語でもなく、サッパリ分からん。どの車両のどの座席に座るのか、いくら見ても分からない。多少英語を話すドライバーがチケットを見せろと言う。彼は親切に座席まで案内してくれた。以前シベリア鉄道の終着駅ウラジオストクで駅構内に入ったときもそうだったが、旧ソ連の鉄道では駅構内は自由に誰でも入れる。各車両に係員が二人くらいいて乗り込むときにチケットを提示する。Himg0084

 社内には真ん中にテレビがあって、そのテレビに向いて座席が設置されている。つまり車両の半分は進行方向前向きに、あとの半分は進行方向後ろ向きに座るわけだ。しかしながら、ラジカセを持ち込んでガンガン鳴らしながら乗り込んできた連中には旅のムードは吹っ飛ばされた。そう、サマルカンドまでの4時間、富士通の「世界の車窓から」のような気分に浸りたかったのに…。pout とにかく8時15分タシケント駅を出発。

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March 09, 2009

第315話 雨男

 ウズベキスタンは1~2月は曇りや雨、雪の日が多いと聞いていたが、3月に入れば暖かい晴れの日が多くなる、と大使館でも聞いていた。機内のアナウンスでもタシケントは晴れている、とのことだったし、先々月のベトナムでは雨で散々な思いをしたので、今度は良かろうと心も軽く空港に降り立った。

 あれれ??さっきまでの窓からの景色では確か晴れていたはずだが、建物の外に出ると夕方とは言え、空は相当暗いぞ…。

 空港内で両替が見当たらなかった。当面ドルも通用すると聞いていたから、まあホテルで済ませばいいか、と出迎えのG氏とクルマに乗り込んだ。どこかで両替できるか聞いてみたら、友達がやっているからホテルに着いたら待っていてくれと言う。

 さて、30分程して表れた友人氏。表に停めてあるクルマを差して、乗ってくれと言う。まさか、変な所に…と躊躇していると、G氏は笑いながら「大丈夫だよ。」クルマの後部座席で予め伝えてあった200ドルを渡すと、輪ゴムで留めてある札束を寄越してきた。ウワッ、何これ??もの凄い量だ。1ドル1400スム。200ドルだと28万スムになるわけだが、ウズベキスタンでは高額紙幣の流通がなく、すべて千スム札だのだ。こんなの財布に入らないよ~。念のため枚数を数えようともしてみたが、彼は「問題ないよ」と言わんばかりに肩を窄めているが、分かったものではない。それでもいい加減100枚数えたところで“大体合っていそう”なので数えるのは止めてホテルに引き返した。Himg0006

 さて果たして夜にはとうとう雨が降り出した。年間降水量200ミリ程度のタシケントで雨に降り込められるとは思ってもみなかった。

 

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March 07, 2009

第314話 異邦人

 ♪子供達が~ 空に向かい~ 両手をひーろげて~ ・・・・♪ この歌、好きだった。歌っていた久保田早紀さんの美人だけどちょっと冷たそうな雰囲気も良かったし。この歌が世に出てから今年で30年も経つ。早いものだ。この歌はシルクロードをイメージして作られたと言うのは知られたことだが、シルクロードと言ってもなかなか範囲は広いし、場所によって雰囲気はかなり違う。昨年私が訪れたイエメンも海のシルクロードの中継地だ。

 それでも、今まで見た写真などから、タシケント、サマルカンド、ブカラ、ヒバ辺りの町の風景が歌詞やメロディのイメージにぴったり合っていると感じていた。これほど見たものと曲のメロディがぴったり一致する歌と言うのも珍しい。是非いつかは実際に訪雰囲気に浸りたいと思っていたし、必ずやらなければならない宿題でもあったのだ。

 そして異邦人30周年の今年になってやっと実現!写真(日付は無視してください)はちょうど中国の西の果て、天山山脈の上空あたりだ。ソウルを出てから約6時間、あと1時間ちょっとでウズベキスタンの首都タシケントに到着だ。 I can't wait !!Himg0004

 

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