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April 16, 2009

第327話 7時間の列車の旅

 さて、タシケント→サマルカンド→ブカラと移動し、今日はまたブカラからタシケントまで戻る日だ。今回の旅行を象徴するかのように朝から雨で薄暗い。

 大体においてこの国の標準時はちょっと偏っている。日の出は7時頃で日没は6時半頃だ。だからこの日も雨のせいもあるが7時過ぎでも薄暗い中、迎えの車に乗り込んだ。そのときホテルのマネージャが太った男性を連れてきて、この人も駅に行くので同乗させてくれという。まあ、この男性にしてみればチャッカリただ乗り、と言うわけだが、こちらが損をするわけでもないので了承。

 今日も列車は寒い。しかも景色は単調。これで7時間。しかも隣には全く言葉の通じない人。ブカラを出て3時間、サマルカンドに列車は滑り込む。来た時と同じようにナンやサムサを売りにくる女性たちがドッと乗り込んでくる。ちょうど昼時だ。サムサでもを買おうかとキョロキョロしていると、隣の席の男性が話しかけてきた。ロシア語かウズベク語だから全く分からない。そうこうしているうちに、彼はカバンの中から更に大きなポリ袋を引っ張り出してきた。彼はその中身を全部テーブルの上に並べた。ナン、ゆで卵、ソーセージ、ラビオリ風の揚げ物、パイ、量はドッサリある。彼は盛んに勧めてくる。言葉は分からずとも気持ちは伝わるものだ。私は「スパスィーバ!」(これくらいのロシア語くらいしか喋れない)と言って貴重な食べ物からお裾分けを戴いた。多分羊の肉だと思う。ソーセージがやたら美味しかった。日本でも売っているなら絶対に手に入れたいと思うほどだ。Himg0086

 自分のカバンにもスナック類はいくらかある。そのなかから二つ三つを彼に勧めた。彼は手にして暫く見ていたが、嬉しそうにカバンに仕舞いこんだ。もし煎餅やドラ焼が家族への良い土産になったのなら嬉しい。

 この後のタシケントまでの4時間、相変わらず会話のキャッチボールはできない状況だが、隣の人と友好的な関係にあると思えると、不思議と退屈には感じないものだ。

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Posted by: Ryan | November 27, 2013 at 05:34 AM

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