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June 30, 2010

第380話 昔通った道:バイバイ

 今日はオルモックからアナハワンまでの長距離移動だ。セブからのルートとしては距離的にはヒロンゴスまで船で渡った方が近いが、A氏の弟W氏からクルマを借りる都合上、オルモックからのロングドライブとなった。12年前にはバイバイまでは来たことがあるので、思い出を辿るのもまた良し、だ。

 12年前とは比べものにならないほど天気が良く、右手には常にカモテスを眺めながらの気分のいいルートを走る。1時間ほどでバイバイ。アチコチの選挙事務所?からの歌や演説?でとにかくうるさい。A氏はここでランチにしよう、という。まだ10時頃だが、ここから先は良いレストランは無いからだ。で、我々は街角のまだ出来て間もないジョリビーに入った。彼によれば「南レイテ州にはファストフードの店は州都のマーシンですら無い」そうだ。だからここを逃すと、この先ハンバーガーでさえ、食べられなくなる。

 ここで、彼は何やらカードを提示した。シニアなんたらで、20%(って言ってたかな)の割引になるそうだ。これはこのジョリビーに限らず、65歳以上の人は薬局や病院や一部のレストランで割引が適用される、ということだそうだ。割引の穴埋めは政府が補填している。でも、ここからはフィリピンらしい光景。店員は何やらゴソゴソと台帳を棚から取り出し、必要事項を記入し、彼にサインを求めている。たかが15ペソか20ペソの割引の手続きのために凡そ2分は要していた。大挙して老人が押し掛けてきたら、この店はどうなるのだろう。ぜひその光景を見てみたいものだ。

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June 25, 2010

第379話 地熱発電

 レイテ島、とくにオルモック周辺は地熱が豊富で、あちらこちらから水蒸気が吹き上がっている。市街地からほぼ北西に向って緩く登ってくと、やがて勾配が増してS字カーブが続くようになると、間もなく電力会社のゲートに突き当たる。

 A氏の弟W氏はここのマネージャだから、我々は問題なくエリア内に入場した。すぐに展望が開け、向い側の斜面に数か所の施設が張り付いているのが指呼の近さで見える。水蒸気が間断なく立ち昇るためか、この辺りの空は雲が多い。W氏によれば「オルモックで雨が多い原因のひとつはここから出るスチームだ」そうだ。Powerplant

 パワープラントは全て日本の援助によるもので、富士電機、三菱重工が建設したそうだ。日本人の駐在はいないが、ときどきやって来ては1時間2000ドルという高額なコンサルタント料を取られている、と彼は口をへの字形にして言っていた。

 ここから生まれる電力の多くはセブに向かうそうで、「ここでトラブルが起きると、セブは途端に暗闇になる」と彼は胸を張っていたが、逆に言えば、セブでしょっちゅう停電が起きるのは、ここのせいじゃないかと…。

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June 23, 2010

第378話 オルモック

 12年ぶりのオルモックは随分と賑やかになった印象だ。選挙も近いことから、ポスターや懸垂幕も目立つが、どの候補者の写真も欲深そうな微笑みを通行人に投げかけている。A氏の弟W氏は電力会社のマネージャである一方、デジタルプリントの会社を持っていて、これらワルそうなポスターの多くは彼が制作者だ。「この時期は忙しいけど、儲かるよ。」と。

 ここは20年近く前に台風による大水害で甚大な被害を受けたところだ。W氏は建物の壁を指さして下から2メートルくらいまで水没したと言っていた。12年前に来たときは問題となった市内を流れる川はまだ護岸工事のようなことをやっていた。いくらフィリピンとはいえ、さすがに工事は終わっていて、護岸には遊歩道も施され小奇麗な景観に変わっていた。橋の袂に小さな竣工記念碑があって、それによると2001年に完工したようだ。これも日本の援助によるものだ。歩いていると子供たちが大挙してくっついてきたが、小遣い銭は要求されなかった。Photo

 さてホテルは明日は朝も早いし、ただ寝るだけなので、1泊600ペソで済ませた。湯が出ないのは仕方ないとして、蚊が飛び回っていたのはちょっと困ったが、まあ想定通り。蚊取り線香は必需品である。

 

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June 21, 2010

第377話 いよいよ選挙

Photo  国内でも政治の世界はすっかり選挙一色だ。こちらでは選挙でヒートアップしているのはせいぜい支援者くらいのもので、大多数は無党派、その時々の空気で投票する。これがフィリピンともなると全く様相を異にする。以前、知り合いのA氏が南レイテの小さな町の町長選に立候補したとき応援(見物かな?)がてら現地に2日ほど滞在した。

 南レイテはロケーションとしては結構不便なところにある。セブからだとヒロンゴスまでの船便もあるが、今回は彼の弟のところで車を借りる、ということで、かなり遠回りになるが、まずはオルモックへ向かった。彼の弟のコネで安く乗船できるという理由で、第4桟橋から出るweasam shipping のボートを利用。確かに600ペソ→480ペソとなった。彼の弟はデジタルプリントの印刷会社を持っていて、この船会社の垂れ幕の印刷などで関係があったようである。

 さすがにスーパーキャットに比べて船はくたびれているし、待合室で見た乗客の顔ぶれもちょっと違う感じ。人間の中味はどう隠しても外見に出てしまうものだ。待合室では盲目のマッサージ師が歌いながら手を動かしていて、自分もお願いしようかと思ったが、あまり時間もなかったので、また今度、ということにして乗り込む。予想通り1等の船内(1等とは言っても…)はやたら寒く、30分ほどで退散。結局、室外に椅子を並べただけの2等の長椅子で寝転がることにした。ちょっと生暖かい風がフィリピンらしくて却って寛げるというものだ。

 2時間半ほどでオルモックに着岸。この町に来たのは12年ぶりだが、当時よりも随分と賑やかな町になっていて、ちょっと意外な感じだ。

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June 10, 2010

第376話 国民年金

 平均的な勤め人であれば、働いている時期はあまり年金のことは気にしないだろう。最近自分のところにも年金ナンタラ便というものが届いて、やがて来る60歳以降の年金額が大よそわかった。数年前から自営業者になったので、60歳までサラリーマンの人よりは分が悪いが、住むところさえ確保できればどうにかなりそう。それこそフィリピンあたりで暮らすなら、まあまあの線になりそうだ。

 いろいろ聞きたいこともあったので、年金ダイヤル(今頃は案外スンナリ繋がる)に電話して聞いていたら、国民年金にも任意で掛けられる付加保険料というモノがあることを知った。なにしろ掛け金がごく少額で、付加される金額はタカが知れているが、費用対効果がイイらしい。

 でもって、今日は市役所の年金保険課へ。具体的に聞いてみると、1ケ月400円の付加保険料で、受取の方は「付加保険料を納めた月数×200円」。つまり、納めた保険料は2年で元が取れてしまうというこだ。これはやらなきゃ損、というものだ。例えばあと10年ほど年金保険の加入期間がある人なら、120ケ月×200円だから、年額で24,000円ほど受給額の増額ができるということになる。

 手続きは至って簡単で、年金手帳もハンコも持参していなかったのに、その場でできてしまった。国民年金の人でまだ手続きしていないなら、すぐにでも市役所に行くべし。

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June 01, 2010

第375話 マンゴー

 今頃はちょうど果物の端境期だ。もうちょいすればビワやサクランボも並ぶが、ちょっと高い。で、実に久しぶりにマンゴーを買って食べた。398円。悪くはないが、これならセブの道端で売っているもののほうが断然うまい。

 いつもセブからの帰りの土産にはマンゴーを数個荷物のなかに潜り込ませていた。以前はほとんどレントゲンに引っ掛かることもなかったが、ここ数年は2回に1回くらいの割合で引っ掛かっている。「Open!」と言われりゃ観念するしかない。

 先般も、レントゲンの先で荷物をあけられている人が数人いたから、こりゃダメかと思ったら案の定呼び止められた。先客がひしめいていて、女の子が缶のサンミゲルで止められていた。でも中を覗き込んだらたった2本。サンミゲル2本でペケ?とは私も知らなかった。

 ところで、呼び止められるのは初めてのことでもないので、一応の対処法は決まっている。ズボンのポケットの片方に50ペソを1枚、もう片一方に100ペソを1枚入れてある。スーツケースを開けた際に彼の手の中にスーッと50ペソを忍び込ませる。今回は彼はチラッと札を見ると、バッグの中をそぞろな目つきで見ながら「フレッシュマンゴー、オンリーファ~イブ?」。「イエース、オンリーファイブ」と片目をつぶって言えば、「あー、オーケー、おーケー」で無罪放免となった。

 だいたい50ペソで終わるが、たまに「友達のチップも必要だ」と言ってあからさまに要求されることもあった。そうすると片方のポケットの中も見せながら、これで全部だ、と言わんばかりに100ペソを握らせる。今までのところこれ以上取られたことはない。

 1個につき10ペソの出費なら、国内で買う398円のマンゴーよりはるかに安い。

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