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February 05, 2011

第395話 カラスミ

 さて、夕方も近いし、そう遠くへも行かれない。さりとてホテルに戻るには少し早い。で、どこだったか衛兵交代の儀式が毎正時に行われると書いてあったのを思い出し、旅本を見た。台湾民主公園(蒋介石の紀念堂)、これならMRTで士林から30分もかからない。しかも儀式は17時が最終で、最後の儀式は撮影OKとなっている。これで向かう先は決まった。

 中正紀念堂駅から歩いて数分。かなり広い公園だ。すでに写真撮影をしようと構えている観光客らしき人たちが大勢いる。17時は最後だから交代はない。紀念堂の衛兵の任務を終えて離れて国旗を降ろす、というのが彼らの任務だ。全員身長は180cm以上と決まっているらしい。カッカッと靴音を鳴らし一糸乱れず更新する様子は見事だ。それでも記念写真を撮ろうとする人達が纏わりついているのが見苦しくいただけない(自分もその中の一人なんだけど)。Photo

 駅の近くには南門市場がある。市場といっても雑居ビルの中である。もともとこういう場所を覗くのは嫌いでないから、自然と足が向く。ましてやここは台湾。カラスミがチラッと頭をよぎる。国内でデパートで買えば5千円近くする(もっとも自分は買ったことはない)、というから、なんとか値切ってひとつ千円くらいで手に入れられれば、と思い物色した。殆どは値札シールが貼ってある。小さいものでNT$250くらいだから想像以上に安い!(こういうところでは値切るものだ)と思っていたので、NT$280のものを2つ手に取り、500!と指で合図した。ところがその婆さんは渋い渋い。首を横に振り、指で5と6を示し、ビタ1文引かない引かない構えだ。それではと、5と2で応酬したが、相変わらず5と6で返してくる。ややっ、こりゃ本当に正札でしか売らないつもりか。それでも行きがかり上、意地でも値引きさせないとこちらも面子が立たん、と、こちらもまるで子供のような精神状態。5と3を出したが、婆さんは頑固に首を背ける。それじゃあ、と手にしたカラスミを置いて、手を振ってその場を去ろうとしたら、その婆さん、5と4を出してきた。ついに根負けをしてNT$540で買ったものの、たかだかNT$20(60円くらい)負けさせるのに随分エネルギーを使ってしまった。

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Comments

言い値では買いたくない!というお気持ち、よく分かります。観光地は最初からボッタクリ値がついているという先入観がありますので、値札の値段で買うのは損しているような気になりますからね。ただ、今回の婆さんの対応からすると、まともな商売やってたんですかね??

Posted by: 旧エゾシカ | February 05, 2011 at 03:34 PM

お世話様です。南門は観光客のいなさそうな普通の市場でした。それでも婆さんの表情からは「破格の値段で出してんのに、冗談じゃないよ」みたいなオーラはありました。それにひとつ800円程度なら文句は言えませんね。

Posted by: 富嶽庵 | February 05, 2011 at 10:33 PM

今度は台湾いかれてるんですね、

実は私の第一の趣味は船釣り(操縦もします)+美味しい魚類大好き。

で、バタンガスでボラを安価で買ってカラスミ作成試みたことがあります。

台湾は好きな国ですが、物価、高いですよね。
その分、親日とか治安とかインフラなど揃っているけど、・・・

Posted by: tacchy | February 10, 2011 at 02:44 AM

ほう、Taccyさんはボートもされるのですね!カラスミは美味しいのにボラは誰も食べませんね。確かに、工場の排水溝の近くに集まってくる魚となると、ちょっと考えてしまいます。

Posted by: 富嶽庵 | February 10, 2011 at 12:33 PM

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