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June 03, 2011

第414話 托鉢

 ルアンパバンに数日滞在して早朝の托鉢を一度も見ないでここを去る、そんな人はまずいないはずだ。ビエンチャンでもバンビエンでもオレンジ色の袈裟の僧侶はたびたび見かけたが、ここはその数が圧倒されるくらい多い。

 でも、何しろ早朝である。6時過ぎには終わってしまうので、5時頃には起きなければならないのが辛い。傘をさして待つのもどうかと思ったが、その日は路面は濡れていたものの、雨は丁度止んだところみたいだった。宿から寺院が集まっているエリアは歩いて15分ほどである。まだ暗いうちに宿を出るが、また細かな雨も降ってきた。

 僧侶に米やバナナなどを渡す人々(ほとんどが女性)はムシロを敷いて彼らが通過するのを待っている。旅行者の中にもこれを体験しようと、道端で正座している者もいるが、信心も無いのにこんなことをするのはどうなのかな?と思ったりもした。いくつかの寺ごとなのだろうか、数人の列もあれば100m以上に及ぶ列もあるが、次から次へとやってくる様はさすがに壮観でもある。雨の中、傘もささず裸足で僧侶たちが次々と通り過ぎる。食べ物を受け取っても礼を言わないのが習わしのようだ。それだけ僧侶は高邁な存在なのだろう。早朝ではあるが、写真を撮る人もフラッシュは控えているようだ。う~む、これがルアンパバンの托鉢か…。Dsc_0110

 ところが、である。昼間。町の中の小さなカフェから通りを眺めていると、多くの僧侶たちを再び見かける。が、何かがヘン。僧侶たちは日傘をさしサンダルを履いて、僧侶同士でペチャペチャ喋りながら歩いている。あれ~、今朝は雨の中、厳かな面持ちで傘もささず裸足だったじゃないか~。しかもトゥクトゥクに乗っている僧侶もいるぞ~。歩きなさいよ~。なんかイメージが壊れちゃったよな~。

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Comments

僧侶とて人の子ですからね。托鉢用のカオと、リラックス・モードの顔があるのでしょう。まぁ~延暦寺のように焼き討ちに遭うようなまで、堕落し切ってないだけマシでは。

Posted by: 旧エゾシカ | June 03, 2011 at 04:42 PM

これはもう見れば分ります。早朝の厳かな僧侶と昼間の世俗的な僧侶。せめてトゥクトゥクには乗らないで欲しいな。

Posted by: 富嶽庵 | June 03, 2011 at 11:19 PM

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