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January 31, 2012

第443話 ムエタイ・キックボクシング

 決してボクシングファンでも何でもないけれど、タイに来れば、一度はムエタイ(キックボクシング)くらい見とかないと。試合の始まるまで時間もあるし、繁華街でもぶらついてからにしよう。

 と言う訳で、パッポン・タニヤ通りを歩く。パッポンは欧米人が多く、あまり声をかけられることはないが、タニヤ通りは圧倒的に日本語の看板が多く、客引きがもの凄い。「マッサージ、2000バーツ!」などと言って怪しげな若い女性が声をかけてくる。こちらは時間潰しの冷やかしで通っているだけだから無視して通り過ぎると、「1800バーツ!」とかディスカウントをしてくる。いずれにしてもただのマッサージだけの金額ではないだろうが、多分交渉すれば1500Bくらいまでは下がるだろう。

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 さて、ビールも飲んだのでムエタイに行くとしよう。バンコクではムエタイのスタジアムは2か所あって、それぞれ開催日が決まっている。時間は18時からだが、初めのうちは前座戦だろう。ということで、ラーチャダム・スタジアムに向かおうと19時頃タクシーを探すが、時間が悪いのか全くつかまらない。 

 そこへトゥクトゥクの兄ちゃんがやってきた。「どこに行くんだい?」トゥクトゥクは吹っかけるというイメージがあるから出来れば乗りたくなかったが、仕方ない。「ムエタイのスタジアムだが、いくらだ?」「200バーツ!」といって指を2本立てる。(冗談じゃない、距離的にタクシーなら60Bがいいところだ)問題外という顔つきで手を振るとあっさり「100バーツならどうだ」と言ってきた。どうすんべ、と思案していると、「ところで、チケットは持ってるのか?」と聞いてきた。(ところで、このトゥクトゥク野郎、タクシー運転手と違って英語を喋るし、ところどころ日本語も使うぞ)「いや、チケットはスタジアムで買う」と言うと、「18時を過ぎるとスタジアムでは買えないよ。チケットを売っている会社に行けば、今からでも買えるが、買えるのはリングサイドだけで、2000Bだ。」そうだ。(冗談じゃない、こちらは1000Bの立見席で充分だ)と思っていたが、リング下で2000というのはホテルで聞いたのと同じだし、ピン撥ねするつもりはなさそうだ。

「よしっ、チケット売り場経由でスタジアムまで100バーツ!」と言ったら、何やらブツブツ言っていたが、「OK!]となった。チケット売り場で2000Bで入場券を手に入れ、再び奴のトゥクトゥクに乗り込む。彼は鼻歌交じりのなかで、「タクシー、タッカーイ!トゥクトゥク、ヤッスーイ!」と変な日本語を3回ほど連呼した。

 スタジアムにはもの凄い数のトゥクトゥクや売店が取り巻いて、ごった返している。彼の言った通り、この時間はチケットを予め持ってないと入れないらしい。ゲートをくぐると、異様な歓声に包まれた別世界だ。

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January 28, 2012

第442話 遠足・カンチャナブリ(3)

 声をかけてきたのはバイクタクシーなのだが、かなり年寄りの爺さんだ。おいおい、大丈夫なのかよ~こんな爺さんの後ろに乗って…。でも他にバイクタクシーは走ってないし…。ブリッジまでいくら?って聞けば40Bという。鉄道駅から橋まででも相場は40と聞いていたから、高くはないが…。躊躇していたら爺さんは30Bでいいという。私が躊躇していたのを値段のせいだと思ったのだろう。

 まあ、人の良さそうな爺さんだし、年寄りだからビュンビュン飛ばすこともないだろう。ということで後ろに跨った。爺さんは非常に丁寧な運転で、爽やかな風を切って走ってゆく。なんだ、この爺さんなかなかいいじゃないの。でもって、橋でおろしてもらい、30でなく、こちらも気分良く、最初に爺さんが提示した40Bを渡した。

 長距離バスには観光客は全く乗っていなかったが、さすが“戦場にかける橋”の鉄橋だけあって、ここはもの凄い観光客の数だ。橋は戦時中に爆破されたあと、今の鉄橋に作り替えられたが、今も使われているのだが、列車は滅多に通らないので、多くの観光客が徒歩でクワイ川に架かる橋を渡っている。

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 ピピッ、ピピピピッピッピー♪とあのクワイ川マーチの口笛を吹きながら歩いた。穏やかな天気と穏やかに流れるクワイ川、なかなかいいのだが、映画の場面とはどうにもダブらないのだ。映画ではかなり山の中に橋が架けられていたが、実際にはここはのどかな平地だ。渡りきった先に何かがある訳でもないので、また戻る。どうも向うから汽笛が聞こえる。何と偶然にも鉄橋の上で列車とすれ違う、という“幸運”に恵まれたようだ。鉄橋の上には他にも人がいて、列車もそれは先刻承知なのでかなりゆっくり通過して行った。まあ、日本ではあり得ないことで、列車が通る橋の上に人がいたとなればニュースに出ること請け合いである。

 

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January 26, 2012

第442話 遠足・カンチャナブリ(2)

 さて、タクシーの運ちゃんの“指示”に従い、赤っぽい制服の女性に尋ねたら、エクスプレスバスのチケット売り場は2階だと言う。ここのターミナルビルはとても大きい。エスカレータで2階に上がったが、…ガラ~ンとして何もない…というか資材置き場って感じ。なのでもう1階上がったら、ここは人でゴッタ返している。

 ヒョエーッ、この中のどこで買えるんじゃい?バス会社ごと?行き先ごと?にブースが分れていて、もの凄いブースの数。しかも見たところ英語表記はない。あのクネクネ模様のようなタイの文字など読めるかいっ!近くにいる人に「カンチャナブリ、エクスプレス」と尋ねても埒が開かない。それでも3人ほど聞いたら、どうにか売り場の窓口まで辿り着いた。良く見れば外国人が行きそうな目的地の売り場だけ英語の表記もついていた。

 売り場のおばちゃんは「100B」と言ってぶっきらぼうにチケットをよこした。なぐり書きで7:15と書いてあった。今は7:05だから、それほど時間の余裕はない。「どこのターミナルで乗れますか?」と、尋ねても返事がない。英語は通じないので、とにかく1階に降りて探すしかない。で、降りるエスカレータか階段をキョロキョロ探し歩いていると、おカマちゃんっぽい若い兄ちゃんがこっちへ来いと手招きする。そう言えばこの兄ちゃん、さっきチケット売り場のおばちゃんから何やら紙を受け取っていたな。まあ、付いていってみるか。と思い付いていったのは正解だった。この兄ちゃんはそのバスの車掌だったのだ。ところで、バスのチケットには99Bと印刷されている。あのババァ~1B抜きやがったな~

 バスはだだっ広い平原の中をアクビが出るくらい単調な直線道路を進んでいく。客は途中の乗り降りを含めても20人くらいか。観光客の姿はなく、ローカルの長距離路線バスだ。10時頃カンチャナブリのバスターミナルに到着。想像していた以上にこのターミナルも大きく、大勢の人で賑わっている。インフォメーションセンターまで5分ほど歩き、そこで市内マップを貰う。何故かアンケートに記入させられた。

 戦争博物館まではここから15分くらいクワイ川に向かって歩いた。博物館は正直言って日本人には居心地のいいものではなかった。これでもか、というくらい日本軍が悪者に仕立てられている。中国人や朝鮮人が見たら手を叩いて喜ぶだろう。

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 10分ほどで切り上げ、さて、どうやって鉄橋まで行こうかなと思案しながら川沿いの道をトボトボ歩く。5km以上を徒歩で、というのは現実的ではないが、流しているバイクタクシーも見当たらない。仕方ない、歩くか…。クワイ川沿いの道の雰囲気は悪くないし。と思って20分くらい歩いていると、後ろからバイクタクシーが近づいて声をかけてきた。

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January 24, 2012

第442話 遠足・カンチャナブリ

 さて、今日もバンコク市内からちょっと遠足に。その為6時前にはホテルの部屋を出た。カンチャナブリは市内から西北に160kmくらいあるそうだ。南バスターミナルから長距離バスが出ているのはいくつかのブログで分っている。さて、まずはそのバスターミナルまでどうやって行くかな?

 フロントのちょっとトッぽい兄ちゃんに聞いたら、ホテルの前のバス停から路線バスに乗って、今の時間帯なら50分くらいで行けるそうだ。で、何番のバスに乗ればいいのか聞いても「分らん」と言う。おいおい、いくら場末の安ホテルでも一応ホテルマンなんでしょ…。

 で、10Bでくらいで行けるというバスは諦め、やってきたタクシーを拾う。バンコクではタクシーを止めるとき日本のように手を上げずに、手は水平に前に出す。バンコクのタクシーでは英語はなかなか苦しい。“バスターミナル”では通じなかったが何故か“バスステーション”と言ったら通じた。気の良さそうな若い兄さんだが、運転はか・な・り・荒っぽい。首都高のようなハイウェイをメーターを見たら140kmくらいで他のクルマをビューーンと追い越して行く。追い抜くクルマとのスピード差は50kmくらいあったんじゃないか。生きた心地がせず、死んだらどういう風に親族に連絡が行くんだろう、とか、来る前に部屋の掃除もして机の中も整理してくればよかった、とか、グルグル頭の中をよぎる。Photo

 それでもどうにか無事にバスターミナルに着いた…ほっ。109Bだったが、充分スリルも味あわせてもらった“お礼”に120B渡した。彼は赤っぽい制服の女性を指差して何か言った。チケット売り場がどこにあるか、あの人に聞け、と言うことなのだろう。さて、ちゃんとカンチャナブリへ行けるのかな。

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January 18, 2012

第441話 オールドタウン

 カオサンを後にして、王宮周辺に向かう。歩いていると、とにかくトゥクトゥクからしつこく声を掛けられるが、無視。こっちは歩きながらのんびり街並みを見て歩くのを楽しみにしている。あの洪水騒ぎはいったいどこにいったのだろう。少なくともバンコク中心部は全く関係なかったかのようだ。

 ワットプラケオは入場料が高いのでパス。ワットポーに向かう。それにしてもこの辺りも道路を渡るのには苦労する(ホーチミンほどではないけれど)。信号が青でもどこかからクルマやオートバイが飛んでくるので、地元の人が渡るのにくっついて渡るしかない。

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 ワットポーは寝釈迦仏が有名で、ここにはさすがに大勢の人がやってくる。日本人の感性では寝転がっている大仏って、何だか怠け者っぽい。ご利益あるのかしらん。さしたる感動もなく、ワットアルンに向かう。そこは明け方や日没のときに見るのが感動的らしいが、この曇天では夕方まで待つ価値はなさそう。ターティアンの船着き場に向かう。ワットアルンはチャオプラヤ川の向こう岸にある。

 この船着き場に行くためには、かなり臭い通路を通る。自分は臭覚障害があってウンコでも匂いがしないのに、この通路は臭うのだ。通路の周囲は全て魚の干物屋さん。鼻が正常に利く人なら、これは強烈な臭いに違いない。

 空が青くないということは、大概のものをつまらなくする。曇天のもとでは、チャオプラヤ川を前景にした壮大な寺院もパッとしない。3B(8円)の渡し船で川を往復してみたが、印象は…かな。

 

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January 16, 2012

第440話 カオサン

 カオサンと言えば、バックパッカーの聖地。自分は貧乏ケチケチ旅行に徹しているが、所謂バックパッカーでもない。ホンモノのバックパッカーは1泊2ドルとかの安宿でトグロを巻いているが、さすがにそんな処には私は泊まれない。

 さて、カオサン通りに一歩足を踏み入れると、もうそこは空気が違う。バンコクでありながら他のバンコクとは違う世界。名所や旧跡など一切ないのに、大変な人通りである。様々な人種や商売が混在し、その混沌さで言えば、歌舞伎町を1とすればカオサンは100くらいだ。

 ちょっとウォッチしていれば気付くのだが、この界隈にいる人達は3つの人種に区分できる。ひとつはここの“住人”であるが、見ればわかる。アタマは長髪かスキンヘッドのどちらかで、両腕はボディアートで青い。Tシャツと短パンで足元はゴム草履。衣類は全部で2千円以内だろう。次の区分は彼らを相手に商売している土着民。金にシビアな“住人”を相手の商売だけあって、安い!最後は、この異様な雰囲気を見物に来るビジターで、自分もここに入る。“住人”とは明らかに身なりが違うので、識別は至って簡単である。

 ここには様々な“商売”がある。刺青屋のほか、黒人女性のようにチリチリ頭にする店とか、椅子ひとつで路上で営業している。インド人が怪しげな勧誘をしていたり、もう万国(バンコク)寄せ鍋のごった煮だ。Photo

 ここでは昼飯も安く済ますことが出来る。屋台では焼きそばが25B(60円)くらいで、結構イケる。両替のレートも素晴らしい。空港で替えたものより1割も違った(良い)!

 さて、昼飯も食ったし、お寺巡りでもしよう。

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January 12, 2012

第439話 フローティング・マーケット(2)

 スピードボートで5分ほどでマーケットに到着。観光用に再開発した水上マーケットとあって、外国人観光客でかなりの賑わいである。

 ここからの手漕ぎ舟による周遊は別途料金(150B)が必要となる。せっかくだから乗ってみたが、歩いてグルッとひと回りできるので、結果的には400円も払って乗らなくても良かったかな、と。水路の中は超混沌状態で、ガッツンガッツンぶつかりながらボートは進む。ここにはどう見ても信号機が必要だ。Photo

 売り手達は先端にホックの付いた長い棒を持っていて、やってくるボートを自分のところへ強引に引っ張ってくる。申し訳ないが、買いたいものは何もない。中には船の上で麺類を調理して売っている“屋台船”もある。朝飯を食っていないので、食べてみたくなる衝動にも駆られるが、ドブ川の上で煮炊きしているわけだし、まさか、その水で丼を洗っていたりして…などと想像すると、さすがに相当の勇気が要る。結局、切り売りしていたマンゴーを半額に値切って食う。1個分20B(50円)は確かに安いが、ハッキリ言ってセブのマンゴーの方が数段美味しい。

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 コブラ使いや、マッサージ師達も客の呼び込みに必死だが、旅行先での出費に渋い欧米人ばかりで、どこも閑そうだ。マーケットの賑わいのピークは10時までで、昼前に現地を出発。ホテルまで送ってくれる段取りだが、そのあとでオールドタウンを散策しようと思っていたので、多くのツアー客が降りるカオサンで自分も降りることにした。時間と移動のタクシー代も節約できるし。さーて、まずはバックパッカーの聖地、カオサン通りだ。

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January 10, 2012

第439話 フローティング・マーケット

 チャイナタウンのTKシーフードで、ビールを飲みながらエビとシーフード焼きそばをガッツリ喰らい(450Bくらい)、ホテルに戻った。明日の朝の水上マーケットのツアーはまだ間に合うか聞いたところ、まだ間に合うというので申し込んだ。400B(千円位)のツアーで、朝は6時半出発だ。

 さて翌朝、ピッタシ6:30に迎えが来た。10人ちょっとのワゴン車のツアーで、カオサンあたりで予約客を次々に拾っていく。…のだが、あるところで、止まってしまった。予定されている客がホテルから出てこない。引率のおばちゃんがフロントで何か話している。彼女はこっちを向いて手を広げ、まだ寝ていたらしい、と。周囲からドッと溜息が洩れる。結局寝坊のヨーロピアン2人は30分も他の客を車内に待たせた挙句、悪びれた素振りは全く見せることもなく「Good Morning!」と一言だけ言って乗り込んできた。

 バンコク近郊は道路状況はすこぶる良い。どんよりとした天気の中ではあるが、Damern Saduak までのどかな景色を楽しめる。ツアーガイドのおばちゃんは仕事中にも拘わらず、ナント鼾をかいて寝ている。30分遅れで出発したため、途中のナントカ村への立ち寄りはなくなり(どうせ土産物を買わせる為の立ち寄りだから無くて結構)、約1時間半で目的地に到着。

 ボート乗り場はもの凄い数の観光客だが、ここからスピードボートに乗り換えて、フローティングマーケットまで移動する。まるでコーヒーと昆布茶を混ぜたような色の水の上をハイスピードでボートは進む。他のボートとすれ違う時などは、モロにこの昆布茶コーヒーのしぶきを浴びる。こりゃ雨合羽着てくりゃ良かった…。Photo

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January 07, 2012

第438話 バンコク

 バンコクは空港から市内への移動コストがとても安く済む。今では空港からエアポート・レイル・リンクという高架鉄道が市内に直結していて、マッカサンまで僅か35バーツ(120円程度)。投宿したファランポーン駅前の安ホテルまでそこから29バーツだから合計で170円もかからない。

 空港に到着したのは17時頃だから、まだそれほど暗くない時間だ。高架鉄道の車窓から薄暮の郊外の風景を眺めているうちに、分不相応に巨大なマッカサン駅に到着。多くの方が指摘しているように、この駅からMRT(地下鉄)ペッブリー駅への乗換えがちょっと厄介。

 距離の300メートル程度というのもちょっと長いが、経路があまりにも不親切なのだ。案内表示が小さく、注意していないと気付かない。専用の歩道などなく、鉄道の線路わきの殺風景な車道の脇を歩いていく。そして大通りに出たら右折して、遮断機のない線路と信号機のない交差点を渡って行く。大きな荷物を引きずっていたらかなり難渋するだろう。交差点を渡ればMRTの駅まではすぐなのだが、途中に野良犬が5~6匹たむろしていて、その横を通過するのはあまり気分の良いものではない。

 さて、MRT入口から階段を下りると、なんと空港のような金属探知機と荷物検査がある。旅行者のほとんどは鞄のなかの何かが探知機に引っかかるから、荷物検査となる。蚊がブンブン飛び回っている中で検査の列に並ぶのことにイライラするなというのは無理な注文である。

 地下鉄そのものは快適で、ファランポーン駅まで難なく到着。安ホテルはすぐに見つかり、荷物をおろして徒歩でチャイナタウンへ向かう。さーて、シーフードでビール、ビール!

Tk

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