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January 24, 2013

第478話 バンドン(2)

 旅行として考えると、バンドンは市内に然したる見どころもなく、そう面白い街ではない。だから欧米人のバックパッカーもジャカルタやジョグジャカルタに比べると格段に少ない。それでもどうしてもここに立ち寄ってみたかったのは、歴史とりわけ世界史が自分の“大好物”だからだ。

 バンドン会議。1955年。ここを境にアジア・アフリカの自主の機運とリーダーシップのつばぜり合いが活発になった。恐る恐る参加した日本も多くのアジア・アフリカ諸国の支持を得て翌年に国連加盟を果たしている。 米国の顔色を窺って恐る恐る参加したくらいだから、高崎達之助という歴史的にはほとんど知られていない人が代表として参加している(代表団の末席に藤山愛一郎が記載されていたくらい)。

 会議場は当時の様子を展示する博物館として今は存在している。ちょうど地元の小学生たちの社会見学とカチ合ってしまい、ちょっとうるさかったが、混みあっている、というほどでもない。入館は無料だが、受付で参観者の名前と目的を記帳する。Photo

 展示物は基本的に会議の様子の写真が中心だ。要するにどの写真にも再々登場している(写っている)人たちが、当時の地域のリーダーたちである。私の見た限り主催者のスカルノを別にすると、ダントツは周恩来、そしてネール、ナセル、シアヌーク、こういった懐かしい顔ぶれが多くの写真に収まっている。まさに激動の時代を民族主義、中立主義、共産主義など、新しいイデオロギーのつばぜり合いの証拠写真なのだ。

 首脳クラスが顔を合わせるなかで、我々も聞いたことがないような代理人クラスの出席だから影が薄く、高崎氏が写っている写真も数枚程度(それも脇役で)しか探せなかった。尤も今では首脳が出て行っても脇役扱いだから、もっと悪いか。

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January 16, 2013

第478話 バンドン

 ジョグジャカルタは落ち着いた町で良かった。さて、バンドンはどうだろう。鉄道でも良いが、8時間近くかかるらしいので、やはりライオンエアで移動。こんどのフライトは久々に乗るプロペラ機。

 ここで困ったことになった。機体は天井が低く、棚が小さいのだ。持っていたボストンバッグが、どう押しこめようにも入らない。抱えて座席に座るしかないと観念したが、何しろLCC。座席間のピッチが狭く、まるでクルマのエアバッグが膨らんでしまったような、なんとも形容しがたい、見ようによっては滑稽な姿に見えたはずだ。アテンダントさんが見かねてやってきて、こっちで預かるから、と言って荷物を持って行ってくれた。

 約1時間でバンドン空港に到着。タクシーはカウンターでクーポンを買う。市内まで一律4万ルピア(360円くらい)だが、乗ったクルマのドライバー、英語が通じないのはいいとしても、かなり地理不案内なのだ。ゲストハウスがやや奥まったところにあるとはいえ、通りの名前や住所が書かれている地図を示しても良くわからないらしく、通行人に聞いている。それでもダメで、全然違うホテルの前で「ここだよ、ここ」のようなことを言って、降ろされてしまった。

 結局、近くの人に聞きながら歩いて行ったら、何のことはない、さっき目の前を通っていたのに、運転手が気付かなかったようだ。何しろ安いゲストハウスだから、フロントに明かりも点けてなく、何だか沈んだ感じ。まあ、いいや、明日のジャカルタまでの鉄道のチケットを買ってこよう。

 このゲストハウスの良いところは、バンドン駅まで歩いて10分ちょっと、と近いことである。駅までの道はまさに雑踏の中をかき分けて歩く感じだ。特に駅の近くはスラム街に近い雰囲気のところを通る。一応は人口200万人以上の中核駅なのにねえ。

 ジャカルタまでの特急は1時間か2時間に1本程度走っていて、6万ルピア(540円くらい)だ。15時過ぎの列車が取れたので、あとはブラッと歩いて晩飯かな。どこでもそんな値段だが、ビール大瓶2本とメシでだいたい千円くらいだ。

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January 03, 2013

第477話 ナシゴレン

 先日、浦和のショッピングセンターでインドネシア料理の店の前をたまたま通りがかった。メニューを見てびっくり。ナシゴレンが980円だと。

 インドネシアで代表的な食べ物といえば、誰もがナシゴレンをイメージする。これははっきり言って上海ライス、要はチャーハンだ。チャーハンの上に目玉焼きと海老煎が1枚乗ったもの。中華料理屋で980円出してチャーハンを食べる人はいないだろう。

 しかし現地で食えば、まあ100円~200円だから、取りあえず昼飯、としてはなかなか重宝するメニューなのである。食べてみてハズレということもないし。

 ナシはご飯。ゴレンは炒めたもの、ということだが、現地で美味しかったのはミー“ゴレン”だ。ミーは麺。つまり焼きそばなのだが、鶏肉や野菜もゴロゴロ入っていて、ビールのツマミにも悪くない。滞在中は毎日1回はこのミーゴレンを食べていた。フードコートあたりの安い食堂のものでも充分に美味しい。せいぜい200円。Photo

 インドネシアも豚肉を食べられない。イスラム国から帰ると、とにかくポークソーセージと叉焼麺を食べたくなる。

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