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February 23, 2014

第502話 ポカラ

 ひと言で言って、この町はネパールであってネパールでない。そこがフィリピンだと思わずにセブに来る人がいるように。

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 何しろ、町が垢抜けしていて、ゴミゴミしているカトマンズとは大違いだ。明るく開放的な雰囲気があって、ホント、ここだけはネパールじゃないみたい。気候もマイルドで、1月末から2月中旬の滞在だったが、朝は肌寒いものの、昼間は半袖でも歩ける。カトマンズのような排気ガスと土埃では、散歩する気にもならないが、ここではそんなこともない。

 明るく開放的なカフェでは、朝から欧米人がボーっと座ってコーヒーをすすっている。1~2か月の長期滞在者も多いらしいが、それも合点が行く。宿泊したゲストハウスは1泊15ドルと、予算より高めだったが、部屋は広く、窓も広いので伸び伸びできるし、デッキに出ればフェワ湖やヒマラヤの高峰マチャプチャレを俯瞰できる。これなら原稿書きの環境にも悪くない。

 高いレストランに行かなければ、宿賃込みで1日3千円以内で滞在できるのだから、ここは別天地だな。

 

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February 19, 2014

第501話 ネパール トイレの“紙さま”

 海外に出ると、トイレのあるなし、そしてどんなトイレか、これは案外大切なファクターだ。だいたいが、日本のように至れり尽くせりではないからだ。

 ネパールでトイレ……。 これはなかなか大変なのだ。

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 まず、水洗でないことが多い。バケツと柄杓、この組み合わせであることが普通だ。そして、そういうトイレでは、紙を流すことは厳禁だから、ケツを拭いた紙は横にあるバケツに入れる。オケツとバケツ? まあいいや。そこでは先客のモノもすでに山積みになっていて、それをチラチラ見ながらやるのは、あまり気分のいいものではない。

 であるが、紙を使えればまだいい。紙を捨てるバケツがない場合だ。それは……、要は手を使え、ということなのだ。バケツの水でバシャバシャやりながら。私も一度やったが、そのとき、ある歌の題名が浮かんだ。

トイレの神様

じつは「トイレの紙様」 これが正しいのではないか。

ローカルバスのトイレ休憩もなかなかだ。

降りて、立ちションをしていると、隣の爺さんはいきなりしゃがんで、ブリブリッと捻り出した。そしてケツを拭くこともなく、なんと、そのままズボンをはいてしまったのだ。人間と犬との違いをなんと心得る!

恐るべし、ネパール。

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February 15, 2014

第500話 ポカラ行き ポンコツバス

 ネパールでは、主要都市間を走る旅行者向けのツーリストバスでも、あまりマトモなものはないが、ローカルバスになると、さらにヒドいものになる。

 悪徳ミラン ゲストハウスのおやじを振り切って、ポカラ行きのバスに乗り込んだが、こいつも一筋縄ではいかなかった。

 ポカラまで行くはずだったが、途中でバスはエンコしてしまい、乗客はその後ろから来た、走るのが不思議なくらいのバス(そう呼んで良いのか?)に強制移住。既に乗客がいるから、座れる状況ではなかったが、珍しい人種が乗ってきたので、親切な人たちがスペースを空けて座らせてくれた(感謝~)。

 サスペンションが相当固く、デコボコの道路では、何度もケツが飛び上がるくらいの上下動。そしてその度に座席が床に落ちる(座席は架台の上にシートが乗っているだけ)。

 場違いな乗客に、相変わらず周囲の興味深々な視線はこちらに注がれているが、どうにか2時間ほどでポカラに到着。その日の夜、シャワーを浴びシャンプーしていたら、チョット痛いぞ。何と、頭にコブが出来ていたのだ。あの揺れ方で、確かに天井に何度か頭をぶつけたのは確かだが……。Photo

 恐るべし、ネパールのローカルバス。

 

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February 12, 2014

第499話 悪徳ゲストハウス(バンディブル)

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 その名は、ミラン ゲストハウス。

 まあ、キチンと最初に確認しなかった自分の失敗でもあるわけだが、大凡こんなことである。

 カトマンズからポカラ行のバスに乗り、そこからヤギさんも乗ってくるような超オンボロバスで30分。バンディブルという町に着く。今夜の宿を探そうと歩き始めると、ちょうど目の前(バス停の真ん前)にあったゲストハウスの主が声をかけてきた。部屋は小汚いが4ドルと安かったので投宿することに。

 奴は茶でもどう?と聞いてきた。今まで泊まったところは、たまたま茶は無料だったので、ここでもそうだろうと思い、じゃあ、ということで飲んだ。その後も時どき同じように聞いてくるので同じように飲んでいた。

 さて、2泊して支払いをしようと明細を見たら、まずは合計金額を見てビックリ。そして詳細を見ると茶の分がしっかり請求されている(8杯分)。しかも茶の代金を見てぶったまげた。レストランでせいぜい30~60ルピーのところが200ルピーになっている。確かに馬鹿でかいグラスで普通の倍くらいは量はあったが、これはやられた! と思った。

「茶は確かに飲んだが、金額は異常だ」

「ここは山の上だから、下の町より値段が高い。それに量も倍以上だから、全然高くない」

 そう言って一歩も引かない。かなりムカついたが、事後にモメて、外国人がいい結果になることはない。まあ、確認せずに飲んでしまった自分の勉強代だと思い、代金を支払った。

 このオヤジ、悪さは筋金入りだ。ポカラ行のバスに乗ると言ったら、ドゥムレの町にオレも用事があると言って、付いて来た。そしてポカラ行のワゴン車があるからそれに乗れ、と言う。値段を聞いても「大丈夫、安いから」としか言わない。もうこんな奴、誰が信用するものか。どうせピンハネ分も料金に加算されるに決まっている。

 近くで盛んに「ポカラ! ポカラ!」と叫んでいるバスがあったので、奴を無視して、そちらに向かった。それでも奴はついて来る。そして頼んでもいないのに、車掌に何だかんだ喋っている。300という数字が車掌の口から聞こえたので、300ルピーか? と私は車掌に聞いた。車掌はそうだ、と言う。奴を無視して300ルピーを車掌に渡し、さっさとバスに乗り込んだ。

 座って、何気なく外を見たら、奴が車掌から紙幣を受け取っている。俺が客を紹介したんだから手数料をよこせ、とでも言っていたのだろう。

 恐るべし。 ミランゲストハウス。

 

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February 07, 2014

第498話 ナガルコット

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 ある人(40年くらい前にネパールを旅行した人)に聞いたら、ナガルコットなんて聞いたことがない、と。ところが今では、素晴らしいビューポイントとして大勢のツーリストが訪れている。

 期待はしていたが、山のテッペンに建つゲストハウスからの眺めは、それはもう。一応は相応の登山歴はあるつもりだが、今まで見てきたどの山岳風景よりも数倍は圧倒していた。

 言葉が出ないとは、このこと。安っぽい形容詞で賛辞の言葉を贈ろうものなら、出直して来い、と叱られそうだ。ここなら、神様が居ると言われれば、頷くしかない。本当にいそうだ。

マナスルからガーネシュ、ランタン… 遠く東にエベレストも見えるらしいが小さくてわからない。目の前は7千メートル級の山だが、この大迫力には最敬礼。

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February 03, 2014

第497話 カトマンズ交通マナー

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 これはかなり悪い。アジアの国はどこ行ってもあまりドライバーの運転マナーは良くないが、ここは質が違う。

 どう違うかと言えば、平気で歩行者にぶつかってくる。まあ、歩行者とクルマ、オートバイでどこも入り乱れているから、スピードは大して出てないから、怪我をすることはないが、こんな寸法だ。

 どれどけ、盛んにクラクションを鳴らす。後ろから来るオートバイの場合、どっちに避けようか躊躇していると、わざとじゃないかと思うのだが、ミラーの部分を当ててくるのだ。歩道を歩いていても同じ状況。

「ほらほら、どけと言っとるだろうが!」

 とでも言わんばかりである。クルマも同様。一度後ろから来たタクシーが私の靴をボロタイヤで踏んづけやがった。声を出して運転手を睨み付けたら「ちゃんと避けないお前が悪い」と言わんばかりの目つきだった。

 

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February 01, 2014

第496話 プロの乞食?(パタン)

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カトマンズから10km程度のところにパタンという古都があるので、気晴らしに行ってみた。きれいな町とは言えないが、騒々しいカトマンズにいるよりは多少なりとも落ち着く。

 いくつかの寺院を巡って2時間ほどブラブラし、バス乗り場に向かって歩いていたら、如何にも、といった身なりの女が地べたに座っている。そして女の横には、多分1歳前後だろうか、子どもが横たわっている。

 こういう時に近くに同類がいたら、絶対に恵んではいけない。私も、俺も、といって次々にやってくる。そう云うことはフィリピンで散々経験済みでだ。かと言って如何にも、見るに忍びない姿である。

 私は周囲を見回した。よしっ、誰もいない。なら良かろう。ポケットから20ルピー(22円位)1枚を取り出し、彼女にやった。

 それから、3秒と経たなかったろう、子どもたちがあちらこちらからどっと繰り出して、こちらを目がけて走ってくる。10人位の餓鬼どもに取り囲まれるまで10秒はかからなかっただろう。シャツやカバンを引っ張って離さない。逃げるしかないのだが、餓鬼ども本気で力一杯引っ張っているぞ。

 200m位歩いて、ようやく解放されたが、ありゃ、後から思えば、子ども連れの女は撒き餌だな。物陰でじっと獲物が引っ掛かるのを身を潜めて見ていたのだろう。もう2度とあの町へは行かんぞ。パタンへは!

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