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March 27, 2014

第505話 ダルバート

 ネパールに来れば、誰もが必ず何度か食べるダルバート。ワンプレートに盛り付けた定食のようなものだ。ご飯を中心にして、豆のスープ、カレーのジャガイモ。青菜炒め、漬物などが基本で、マトンやチキンのカレーは追加料金となる。

Photo  初めて食べたときは、ちょっと馴染めなかったが、何回か食するうちに病みつきになってしまった。一番の要因はカレーだ。カレーが染み込んだポテトも美味しいし、何と言ってもマトンのカレーが本当にイイのだ。けっこう辛口だが、コクがしっかり残っていて、普段日本で食べるモノよりも正直うまい。

 インドを周遊してきたという日本人のバックパッカーも「インドのカレーより、ネパールのカレーの方がおいしい」と言っていたから、やはりそうなのだ。H食品やS食品さん、しっかりお願いしますよ。

 ところで、ヨーグルトはデザートかと思いきや、現地の人たちがご飯にかけて喰っていたのにはさすがに真似は出来なかった。

 ご飯もおかずもお代わり自由で、肉のカレー以外はいくらでも継ぎ足してもらえる。これで大体250~300円(肉類を頼まなければ、150円くらい)。ああ、また喰いたいな、ダルバート。

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March 20, 2014

第504話 アンナプルナトレッキング(4)

 ゴレパニ集落はアンナプルナトレッキングのハイライトとなる集落だ。シーズン中にはかなり多くのトレッカーでごった返すらしい。

 が、その日は厳冬期のシーズンオフともあって、投宿したロッジには自分を含めてたった4人の宿泊者だった。人数が少なければ、火のまわりでいやでもフレンドリーな雰囲気になるものだ。夕食前にそれぞれ何かを飲みながら、2時間くらいどうでもいい会話に時間を費やした。でも、このどうでもいい会話が大切なんだな。海外のこういう場面では。

 国籍は私のほかは、アルバニア、インド、イギリスとバラバラ。結果、それがよかった。お互いに適度に気を使い、でも率直に思ったことを言う。何を言っても悪意がないことは案外伝わる。いい経験だった。

 しかし、年齢的には自分だけが浮いていたな。Photo

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March 18, 2014

第504話 アンナプルナトレッキング(3)

 翌朝もゲストハウスを出てから快調に高度を稼ぐ。ゴレパニの集落には11時前には着いてしまった。まずはひと区切り。ここからプーンヒルの展望台までは1時間足らずだ。ガイドのラジュさんとガッチリ握手。

「ゴレパニ、ジャパニ」

 彼は、韻を踏んだつもりの洒落を言っていたが、私にはあまり受けなかった(大げさに受けてやりゃよかったカナ?)。

 さて、荷物を置いてプーンヒルに向かう。このトレッキングコースは人気のルートで、ハイシーズンなら、早朝に数百人のトレッカーが展望台でひしめくらしいが、厳冬期とあって積雪もあるから出会う人は少ない。日陰の雪は凍っているから、滑らないように注意して登る。

 ゴレパニから約50分。いきなり360度の展望がドーンと開ける。いったいどこを見たらいいのかわからないくらいの大パノラマだ。まるで、寿司と鰻と霜降りステーキに囲まれたかのよう。

Photo  アンナプルナ山群、マナスル、など7000m級、8000m級が指呼の間である。が、やはりそのなかでも傑出の存在はダウラギリだろう。世界第7位の高度もさることながら、重量感がたまらない。実は、今回のネパール滞在中のハイライトは、この山ダウラギリとの対面だろうと思っていたのだが、期待以上の圧迫感で迫ってきている。

 アンナプルナもマチャプチャレも素晴らしい。あっという間に1時間が過ぎてしまったが、かつて1時間をこんなにも短く感じたことはない。至福の時間とはこういうことを言うのだろう。

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March 13, 2014

第504話 アンナプルナトレッキング(2)

 アンナプルナトレッキングのルートに危険な要素はまったくない。牛や驢馬がノシノシやって来たときにぶつからないように気を付けるくらいだ。登山というよりは、長~いハイキングと思えばよい。

 登山口のナヤプルから暫くは、ジープも通るような車道がヒレという集落まで続く。チェックポストが2か所ほどあって、許可証を提示するが、すべてがガイドのラジュさんが手際よく済ませてくれるので、いっさい問題なし。

 ひたすら埃っぽい単調な道を歩く。車道とはいえ次第に傾斜は増してくるが、迷うところもまったくない。所どころ食堂のような店もあって、水も食料も持たないトレッカーもチラホラいる。

 ヒレの集落に着くと、ラジュさんは懇意にしている食堂でランチにしようと言う。メニューを見ると下界に比べて倍くらいの値段になっているが、仕方あるまい。モノを運ぶ手段がロバじゃね。焼き飯を頼んだ。理由は、それならそんなに時間がかからず出てきそうだからだ。が……、それにしても出てくるのが遅いぞ。

 おばちゃんが段々畑に降りて行った。ナント、焼き飯に使うネギを取りにいったらしい。しかも、ラジュさんに聞いたら、ご飯も注文を受けてから炊くと言うでないの。

 結局、たかが焼き飯だったはずなんだけど、出てきたのは1時間後だった。

 ウレリへ向かう急な石段にかかる。急傾斜の石段登りが標高差600m続く。こんな急な石段でも牛、馬、驢馬は通る。というか、彼らの方が“優先車両”なのだ。ここでは。それはいいとしても、ひとこと言いたい。

「いったい、どんだけクソしたら気が済むんだよっ!」

 傾斜が急になるほど彼らの落し物は増える。よけて歩くのもだんだん困難になってくる。糞に神経を集中させて歩く山登りも珍しいが、少しずつヒレの集落が小さくなっていくのを励みにガンバる。

 順調に高度を上げ、16時前にはバンタンティという小さな集落に着いた。ラジュさんが今日はここに泊まろうと言う。標高2200m。アンナプルナ南峰が見える!

「よっしゃ! これでビールだ!」Photo

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March 11, 2014

第504話 アンナプルナ トレッキング

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 ポカラに来れば、チッとは山に関心がある人なら、アンナプルナへのトレッキングを考えるっしょ? 町からもよく見えるし、なんたって8千メートル峰が目の前にある。

 ゲストハウスのマネージャに相談したら、けっこう吹っかけてきた。ガイドだけでなく、宿からの移動や山中での宿泊、食事すべて込みで300ドルくらいだと言う。こりゃ、考えていた予算の倍に近い。

 で、ガイドの紹介だけを頼んだ。プーンヒルへのトレッキング4日間で、だいたい80ドル。登山口までのアシはいいのか? と聞くので、タクシーの運ちゃんと1500ルピーで交渉したので大丈夫、と言えば、ホテルカーを1300ルピーでアレンジするから、それに乗れという。まあ、よかろう。チッとでも安い方が有難い。

 で、当日、快晴のなか、登山口のナヤプルに向けて、しゅっぱーつ!

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March 03, 2014

第503話 カモられる日本人

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 東南アジアでは、日本人はカモネギとして見られている。ここネパールでもそうだ。

 東アジア系の人と見るや、不埒な輩はまず日本語で話しかけてくる。ネパールあたりでは旅行者のうち、東アジア系では、ざっと見て80%が中国人、15%が朝鮮人、5%が日本人なのに、彼らはまず日本語で話しかけてくる。それはそうだ。彼らはカネになりそうな民族に目をつけているのだから。

 ポカラから半日ハイクで、見晴らしのよいパゴダに登ろうとして歩いていたとき奴と出会った。

「コニチハ」

 奴は話しかけてきたので、つい「こんにちは」と返事してしまった。それからだった。奴はすかさず私についてきて、ネパールは初めてか? とか、日本のどこから来たのか? とか聞いてくる。しつこい奴だと思いながらも適当に返事をしていたが、どこまでもついてくる。ちょっと面倒な奴だな、と思い、私は言った。

「一人にしてくれ」

 奴は確かに私から離れた。そして10mくらい前を歩き、ときどき、こっちだ、こっちだ、と手招きする。いい加減、こいつは面倒なことになりそうだと思った。

「お前にガイドを頼んだ覚えはない。帰ってくれ」

すると奴は、

「じゃあ、ここまでのガイド料を払ってくれ」

「何も頼んでないのだから、そんなもの払うわけがない」

「でもここまで安全に来られたのは俺のおかげだ。ここでは何年か前に外国人が襲われ、殺された。俺がいたからアンタはここまで安全に来られた」

「とにかく何も頼んでいない。勝手にくっついてきた人に金を払う義務はない」

すると奴は、大声で喚きだした。今までの日本人は金を払った。だいたい500ルピー(550円)くれた。お前は、カネを持っているのに払おうとしない。そういう者を神は守らないだろう。お前はきっと災難に遭うだろう」

 そういうことを、奴は大声で10分くらい喚いていた。だからだろう。パゴタの辺りの茶店でジロジロと好奇の視線を浴びることとなった。

 もっとも腹立たしいのは、チップをせしめようとした奴に対してである。しかし、もう一つは、このような輩にカネを与えてきた日本人に対してである。面倒なことになったら、カネで解決する。そんな民族は世界中で日本人だけだ。全ては正義に基づいて行動するのがグローバルスタンダードなのに、チキンハートの日本人は完全に世界の常識からは周回遅れになっている。

 昔、福田首相が「人名は地球より重い」と言って、テロ実行犯を「超法規的」に釈放し、世界中から嘲笑されたのを思い出した次第。

 おかげで、素晴らしい景色が台無しだ~。気分悪い。

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