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May 19, 2014

第510話 あの世が見えた

 先日、県内の国道で交通事故に遭った。見通しの良い直線でこちらはやや登り。

 対向車との距離100mくらいで異変を感じた。対向車が少しずつセンターラインに寄ってくる。

 50mくらいまで近づいたあたりでは既に黄色いラインを跨いでいる。

Photo 「ヤベッ! こっちに来るぞ!」

 クラクションをけたたましく鳴らし、急ブレーキを踏んで、左にハンドルを切るが、縁石があるので僅かしか左に寄れない。ガリガリ! 縁石に擦るようにして止まったときには、その制御不能な黒い塊は、圧倒的な迫力で目の前に迫っていた。

「だめだ! もはや俺もこれまでか!」

そのときだ。時間は止まり、全てのものが動きを止め、見えるものは、ぼんやりとした輪郭のない世界だった。そのコンマ何秒の世界はとてつもなく長く、今までも、そしてこれからもずっと続くかのようだった。

 ガッシャーン! バリバリ! 激しい衝突音がその世界を掻き消した。対向車は私のすぐ横に衝突し、再び反対車線に飛んでいった。

 カパカパになっていたが、ドアは開けることができた。ふら~っと出てきた夢遊病者のような男を見て、近くで見ていた婆さんが「いやだ、あの人、生きてる」と言って、目を丸くしていた。

 相手の運転手も大けがはしていないようだったが、少し足を引きずっていた。下を見ていてクラクションの音にも気づかず、ぶつかるまでわからなかったという。多分、スマホの画面でも見ていたのだろう。

 ちらっと見えた、あの世。同じものをまた見る日がいずれ来るのかな。

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May 04, 2014

第509話 恐るべし…インド人

 マレーシアは多人種社会だけど、中国人は別格として、やたらインド人が目につく。マラッカでも何の祭りなのか、夜中まで路上でザワザワしていたし、投宿したクアラルンプールの安宿の近くでも、大勢がタムロしていた。ヒンズー寺院が近くにあったということもあるのだが。

 安宿では蚊が多く、なかなか寝付けない。ようやく眠りに落ちた頃、外でなにやら大声が聞こえる。しかも大勢のようだ。またインド人たちが騒いでいるのだろう。そう思って、気にせず眠ることにした。

Photo  さて、翌朝、ゲストハウスの外に出てみてビックリ。そこには丸焼けになった乗用車が1台。取り巻いている人に聞いてみたら、こんなことらしい。

 タクシーの運転手と客が料金のことで喧嘩になって、腹を立てた客が火をつけたんだと。運転手も客もインド人だったそうだ。

 うーむ、恐るべしインド人……。

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