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January 30, 2015

第517話 ジブラルタル海峡(2)

 思い切って予定を変更してタリファで飛び降りたのには2つの計算があった。まず対岸のタンジェにはアルヘシラスから船に乗るより断然近い。ということは船賃も当然安いだろうし、便数が多いのか少ないのかは分からないが、多分こっちの方が早く着くだろう。それとアルヘシラスからの便は新港に着くので、タンジェの市街まで40分くらいバスに乗らなければならない。それがタリファからの便なら旧港に着くから、そのまま徒歩で市街地に入れる、というものだ。

 ところが、さっそく計算外のことが発生。当たり前だがタクシーに乗れば相応の費用がかかる。何しろここはまだスペインだ。案の定、わずか2kmほど乗っただけで、€8もかかってしまった。

 さて、港のオフィスに着いた。塩梅よく30分くらいしたら船が出るようだ。さーて、料金は?窓口で訊いてその€37というのが瞬間的に理解できなかった。「えっ?」って聞き返すと後ろの人が37だよ、と言う。乗船時間がここよりはるかに長い<アルヘシラス-タンジェ>で€22くらいなのに、37?? 

 ちょっと躊躇したが、もう戻ることもできない。仕方なく€37を差し出し、出国手続きを通って、釈然としない気分のまま船に向かう。

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 まあ、それでもいざ船に乗ってゆったりと座席に座ってしまえば、案外と気分は変わるもの。なんたってヨーロッパからアフリカに船で渡る、そんなイベントに心も弾む。おっと、先ほど配られたモロッコ入国のカードへの記入を忘れてはいけない。入国審査は船内で行われるのだ。と、記入していると、右前方に人だかりが見える。どうやら審査のための行列のようだ。あっという間に長蛇の列になっている。

 そこで驚いたのは、この船、韓国人だらけだ。たまたまツアーの団体客が乗り合わせていたのだろうけど、これじゃまるで関釜フェリーにでも乗っているみたいだ。彼らは団体ツアーだから入国カードは記入すみ。だから列の前の方はすべて韓国人、という様相だ。

 しかも審査官はたった一人。揺れる船のなかでずっと立って並ぶ羽目になってしまった。乗船時間が約80分のうち、約60分ほど審査のために立って並ぶというのは全く想定外のことだ。せっっくの、窓から両大陸を眺めて、しみじみとした雰囲気を味わうというイベントは全くの無機質な手続きに時間を費やされて終わってしまった……。

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January 29, 2015

第517話 ジブラルタル海峡

 今日はついにヨーロッパ側からアフリカ側へ。ジブラルタル海峡の横断だ。口ずさむだけでもワクワク。これはどのツーリストもひとつのイベントとして楽しみにするはずである。

 バスチケットは、セビリヤのサンセバスチャンのターミナルから、アルヘシラスまで前日のうちに購入。座席番号01。約3時間かかるが、景色も楽しめそうだ。

 高道路も何の問題もなくスイスイ走る。さてソロソロというころ、道路の案内表示板”タリファ”という地名が見える。運転手も「次はタリファ」と告げているように聞こえる。そしてやがてタリファらしき町の中にバスは進んで行く。

 実はタリファという港にもモロッコ側のタンジェに行く船があることは知っていた。しかもアルヘシラスからタンジェ、よりも距離が断然近い。が、このバスがそこに停車するとは全く知らなかったのだ。だから知識としての下準備は何もない。どうする?ここで降りるか?予定通りアルヘシラスまで乗っていくのか?

 バックパッカーぽい人たち数人が降りた。

「よし、付いていこう。どうにかなるだろう」

 念のため運転手にもここで降りてタンジェに行けるか、尋ねた。もちろんスペイン語じゃ言葉そのものは通じないので、「タンジェ、タンジェ」と連呼した。運転手は身振り手振りを加えて、「ここから港まであのタクシーで行け」と、止まっているタクシーを指差している。さっき車窓から海は見えていたからタクシー代も大したことなかろう。

「OK,ここで降ります」

 そしてスペイン最南端タリファのバスターミナルに取りあえず降りたのであった。Dsc_0004

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January 20, 2015

第516話 セビリヤ着も 困った!

 リスボンから鉄道で3時間、ファーロという町に着き、そこで4時間の待ち時間があったが、どうにか時間をツブしてセビリヤ行きのバスに乗り込んだ。バスは途中エンジントラブルもって1時間近く遅れたが、夜8時半にバスターミナルに到着。 夜着くので、さすがに前日にバス停からそう遠くないゲストハウスに予約を入れておいた(のだが)。

 さて、歩いてみるとグーグルの地図と実際の道路がけっこう違う。日本の国内なら元の地図がかなり正確だから、グーグルの地図も大体合っているのだが、海外ではそうでもないようだ。さて困った。タクシーに乗らなくても済むように比較的バス停に近いところを予約したのだが……。通行人に聞いても、ここはスペイン、全く英語は通じない。レストランの人なら、と思って訊いてもやはりダメ。タクシー乗り場を指差して「タクシーに乗れ」と言われたり。30分以上は自力で徘徊したが、ラチ開かず、仕方なくタクシー乗り場に向かう。

 勿論タクシーの運転手も英語はダメだが、住所のスペイン語は読める。通りが複雑なせいか、通りの名前すら同業のドライバーに訊いていた。で、どうにかその通りらしきところまで来たのだが、このあたりの小さなホテルはネオン看板などなく、表札みたいなプレートが扉に貼ってあるだけだから、運転手もお手上げ。で、「この辺りだから」てな感じで降ろされてしまった。抗議しようにも言葉が全く通じない。

 仕方なく近所のピザ屋やら、バルやらで尋ねるが、これがまたいい加減で、東へ行けという人がいれば、西へ行けと言う人もいる状況。7、8人に訊いただろうか。サンドウィッチ屋のオヤジが、そこだよ、と言って目の前を指差した。

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 実は、その間にゲストハウスにも電話をしたのだが、道が複雑で電話で説明はできないから、もう一度バス停に戻ってタクシーに乗れと言われていたのだ。冗談じゃない。たかが500mの距離。2度もタクシーになんか乗れるか。もうすでに千円も払ってるんだぞ。たった500mで。

 結局、わずか500mを千円払って、1時間半費やし、どっと疲れて到着した。

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January 17, 2015

第515話 ロカ岬

 「ここに陸尽き 海始まる」

 西経9度30分。ユーラシアの最西端にやってきた。大西洋を見るのも初めてだし、今回ポルトガルにやってきた動機の一つでもある。

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 しかし、そこで碑に刻まれている詩。なんか感動しないな。ただ事実を伝えているだけって感じ。もうちょっと気の利いた言い回しがありそうなものだが……。

 そこに、さらに気分に水を差す一団が団体でやって来た。我々と似た顔つきの国の人たちだ。人が碑文を読んでいるのに、お構いなく碑の前に割り込んできて記念写真を撮り始めたのである。困ったもんだ。

 それにしても、極東系の旅行者のうち、リスボン界隈ではザッと見て、韓国人6割、中国人3割、日本人1割くらいだ。日本人もあれだけ大勢が海外に出ているのに、どこへ行ってるんだろう。非常に影が薄い。

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January 15, 2015

第514話 リスボン着!

 さすがに大陸の西の果ての国だけあって、遠い~。成田からイスタンブールで乗り換えて、20時間、搭乗時間も延べ17時間とあっては、もう飛行機を見ただけで吐き気がする。

 さて、市内の安宿に向かう。2~3年前からメトロが通じ、空港から市内へのアクセスは良くなったらしい。が、慣れないと誰もがまごつくのが切符の券売機。ポルトガル語はもちろんサッパリ。と、画面の下の方を見ると小さな英国旗のアイコンがあったので、すかさずタッチ。とりあえず作業は進められるようになる。なになに、ICカードをまず買わなきゃいかんのか、そのボタンをタッチ。乗車券はどこまで行っても一律なのは助かります。で、1回券のボタンをタッチ。合計金額が表示されるので、投入すればよい。意外と簡単じゃん。

 と思いきや、コインの投入口がわからん……。キョロキョロ探していたら、後ろにいたオジサンが「ここだよ」と指をさす。で、入れようとしたら、まごまごしていたためタイムアウト。画面は振り出しに戻っていた。

 こりゃ後ろの人たちの怒りや如何に。と恐る恐る振り向いたが、怒っている人は誰もいなかったぞ。これが日本だったら、目が三角形になっている人が数人はいるはず。

 で、とりあえず安宿に向かうことができました。

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