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March 09, 2016

第559話 つり銭のチョロマカシ(キューバ)

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ハバナではCUPと呼ばれる現地通貨を使うと、物価はかなり安い。そりゃそうでしょう。いくら基礎物資の配給があるとは言っても、キューバでは1カ月の平均収入が20ドルくらいしかないわけだから。

 で、街角でサンドウィッチやハンバーガーを買うと、だいたい5cup(20円)~10cup(40円)くらいである。

 ある店でサンドウィッチを買おうとした。価格表には10cup(40円)と書かれていた。 ウノ(1つ)と言いながら20cup札を出して指でも1つであることを伝えた。売り子の少年は頷いて、パンにハムやチーズを挟むという動作をしながら、突然、「1つだな?」というようなことを訊いて来て、1枚の札をヒラヒラさせた。つまり、このおカネで一つ買うんだよな? ということだった。 「そうだ」と頷いた。

 外国に行ったとき、よほど慣れるまでは、どの札もなかなか区別がつかないものだ。僕は少年がヒラヒラさせていた札が、10cupであることに気付かなかった。10cupも20cupもデザインがよく似ているのである。

 彼はサンドウィッチをよこしたが、つり銭の10cupをよこさない。 「釣りをよこせ」と言って、催促したが、少年は「あんたが出した札はこれだ。10cupだ。あんたも、そうだ、って認めただろう?」みたいなことを言って譲らない。

 やられた。一種のつり銭詐欺だ。受け取った20cup札を、少し時間を置いて10cup札にスリ替えて、「あんたが出したのはこれだよな」みたいに念を押す。 似ている紙幣だから、こっちは気付かない。 後の祭りである。

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