October 01, 2009

第348話 台風の被害

 ニュースでも、また数多くのフィリピンサイトでも紹介されているので、今さら、との感もあるが、マニラ日系人会会長のY氏からも状況を聞いた。彼は沿岸警備隊の特種救助隊長として方々に派遣され、実際に救助活動に当たっている。

 彼によると、派遣された被災地の随所で3mにも及ぶ水深の洪水が見られ、家の中に36時間以上閉じ込められている被災者など、多くの人命救助に当たったそうだ。全くの24時間体制での救助だから、隊の疲労や困難も相当なものだったに違いない。9月29日で240名の方々が亡くなられ、避難者総数も60万人を超えている、と言うから、深刻な状況だ。

 時を同じくして南太平洋とスマトラで大地震も発生し、フィリピンの水害が話題としても埋もれてしまいそうだ。そんな中で、台風17号が虎視眈々とルソンに足を進めている。これ以上の被害がなければ良いのだが。

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September 24, 2008

第294話 セブの不動産物件

 表題に対して無責任なようだが、今現在の状況に自分は精通していない。が、セブはちょっとした不動産投資がブームらしく、私の知り合いのフィリピン人J氏も金ができると土地を買っている。彼は最近はセブ島南部に目をつけていて、そのあたりは欧米人、特にドイツ人も盛んに物色していると言っていた。まあ、外国人が土地を持つことは簡単にはいかないが、それをサポートするビジネスもあるようだ。

 知り合いのAuditor氏の息子さんStephen Villamor氏はいわゆる周旋屋さん。セブでは日本人の顧客も少し持っている。何しろフィリピンだから、物件に対する信頼性には慎重であるべきだが、彼の父親は日系企業で働いていたせいか、彼自身は平均的なフィリピン人よりは信頼できる。

 (興味のある人は左のサイドバーから見てください。まだ物件情報としてはどう見ても寂しいので、彼には伝えておきます。なお、コンタクトするには、当り前ですが、日本語はムリです。)

 

 

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October 03, 2006

第155話 台風その後

 先の台風Milenyoに関する情報は既に多くのブログでも取り上げられてるので、状況はフィリピンファンの方なら既にご高承の通りである。マニラの吉田様からも写真が届いたが、中でもフィリピンらしい光景と感じられる1枚である。2typhoon

 被害の大きさは、最大瞬間風速100M以上だったそうだから、今回は雨もさることながら、風の被害が大きかったようだ。それにしてもフィリピンの木は根張りが浅いせいか、風に弱い。日本の木は強風で枝が折られることはあっても、根こそぎ倒されることは滅多にない。報じられている限りでは、亡くなられた方は数十名というが、報じられている写真などからは、よくそれくらいで済んだ、とも思ってしまう。
 さて、写真から感じ取れることは、起きてしまった事はそれはそれとして、既に前向きな活気が感じられる。それはそれでこの国らしくて良いのだが、また次の台風が虎視眈々とフィリピンを狙っている。油断することだけはないように。

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September 05, 2006

第145話 日本語手当(4)

 日系企業はどうしても日本語を理解できるフィリピン人幹部が欲しい。なぜなら一般に製造業で特に製造畑出身者は英語が苦手だからだ。そうなると、企業内で日本語の習得を奨励することになる。
 一方のフィリピン人も日本語のレベルが上がると給与だけでなく、昇進のチャンスも大きくなるので、言語習得をしようとする者が案外多いのだ。ところがここから先がやはりというかフィリピン流。毎週2回会議室を使って、派遣されてくる日本人講師が指導を行う。
 熱しやすく冷めやすい、この面ではフィリピン人は日本人より数段上を行く。以前より日本語講座は幾度となく行われ、少なからぬ出費を重ねてきた。始めのうちは良い。参加者は概ね全員が参加しているのだが、だんだんと顔を出さなくなってくる。1度ならまだしも2度、3度サボれば出にくくもなる。ついていけないからだ。
 ある講座から、やり方を変えた。基本的に全額会社負担のスタンスは変えないとしながらも、ペナルティを設けた。当初は参加者全員がそれで構わないと言っていた。1回欠席したら1回分の費用は自己負担にして、会社にキャッシュバックするというシロモノで弁護士も問題ないという。
 これなら欠席者も出ないだろうと、ある日教室を覗いてみた。なんと居るのは講師一人。当初7~8人で始まったものの、最近は2~3人の参加者と聞いて、総務の者に聞いてみた。
「ちゃんとペナルティは集めているのか?」
「いやー、そのはずだったんですが、M部長が仕事で忙しい人からペナルティを取るのはおかしい、って言うもんですから・・・」
 何をやっても最後は骨抜きにされる。ホント悲しいほど日本人とよく似ている。

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September 01, 2006

第145話 日本語手当(3)

 日本語レベル試験の受験者リストが出てから、彼Y部長の落胆振りといったらなかった。平均的な日本人の場合、落ち込むとプライドも一緒に沈んでしまう。ところが、そのような場面でもフィリピン人はプライドまでダウンしてしまうことはない。
 彼はその日の朝から私とは口を聞こうとしない。指示や命令にはただ頷くだけで、やることはやるがコミュニケーションを拒否していることは明け透けに分かる。見ようによっては非常に子供っぽい。が、しかし、日本人ではない。どう受け止めているのかは、我々の感性だけで推し量り決め付けては物事は解決しまい。
「J課長の試験のことで何か言いたいことがあるんじゃないのか?」
彼は待ってましたとばかりに堰を切ったように捲くし立てた。
「自分は読んだり書いたりは出来ないが、日本人の言っていることはほとんど理解できている。J課長よりも本当の理解力は自分の方が勝っている。彼の方がレベルが1ランク上になるのはおかしい。」
 このとき思った。フィリピン人は単なる駆け引きの自己主張ではなく、本当にそう思っているのだ。客観的に自分を見つめることが出来ない、或いはそうしないということは時には強みでもあるが。
 フィリピン人と表面的に仲良くなるのは日本人なら誰でも出来る。彼らが建前上日本人を尊重してくれるからだ。でも、そこから先は案外大変だ。

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August 31, 2006

第145話 日本語手当(2)

 情報システム部のF課長は何かと器用で日本語もかなり理解できる。学校に行って習ったわけでもなく、独学で学び、「山」とか「川」、「会社」とか「仕事」とか良く見かける漢字くらいは識別できるまで身につけていた。このあたりはフィリピン人の学習能力の高さで、日本人は逆立ちしても敵わない。彼は日本人に話しかけるときは一生懸命日本語で話しかけた。
 さて、彼の上司のY部長。彼も簡単な日本語の単語、特に仕事でよく使われる言葉は聞き分けられるレベルであり、専門用語は日本語でどう表現するか知っている。聞いている方も専門用語が日本語できれば、何となく言わんとしている事は理解できるが、残念なことに会話としては彼は日本語を話せるレベルにはない。彼が日本人に話しかけるときは、キーワードは日本語になるとしても、文全体としては英語でしか話せない。
 この二人は日本語手当てはそれまで同じレベルにランキングされていたが、どう客観的に見ても部下のJ課長のほうが日本語能力は歴然として高い。たどたどしいながらも文全体としては、彼の場合は日本語になっている。この年はJ課長に1ランク上の手当てになるチャンスを与えようと、面接試験を受けさせることになったのだった。
 さて、プライド高いフィリピン人、部下の挑戦を激励するどころか、Y部長は黙っていなかった。

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August 30, 2006

第145話 日本語手当

 海外駐在員とはいえ、誰もが英語に堪能なわけではない。特にフィリピンに来る駐在員はカタコトの英語すらも備えていないことが多い。Pパブの延長線か、日本語で押し切ろうとする人が案外多いのがこの国に来る日本人のティピカルなパターンである。このような状況で仕事をしても出来る領域は限られる。
 そうなると必要となるのは日本語が達者な現地人である。事実彼らの給与はかなり高額である。それだけの給与を払ってでも必要なわけだ。しかし、彼らの高給の理由は日本語を理解できるということだけではないにせよ、現地人同士の足の引っ張り合いの会話は随分と聞かされた。ダイレクターの略称のDIはダイレクト・インタープリターだとか、現地人同士では陰口を叩いて瑠韻を下げていたりしているのだ。これも一種のクラブメンタリティである。日本語が出来るローカル社員と、日本語は出来ないが仕事は優秀な社員との間では、心理的に案外大きな溝があるのだ。
 会社では日本語の理解度によって、ランク毎に手当を支払っていた。MEPZの会社ではよくあることである。試験は毎年1回のチャンスである。その年も例年通り、上司が推薦するという形でその時期がやってきた。私が管轄する部署でもマネージャを推薦するなら、私が推薦、ということになる。が、この年はひと悶着あった。

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June 13, 2006

第123話 アコ、カワイソ!

 日本人が気前がいい。金を持っていながらケチケチすることはどうやら大和民族の美徳に反するようである。当然、その懐にはフィリピン人の熱い視線が注がれる。
 セブカントリークラブのキャディLは腕前もなかなかで、しかも陽気で底抜けに明るい。ゴルフクラブのちょっとした修理もやってのけてしまうし、なかなか便利なユーティリティボーイでもある。そんな彼も時々金の無心をしてきた。言い訳は大概は家族の入院であるが、子供の誕生日というのも時々はさまる。が、申し訳ないことに私は記憶力は比較的あるほうである。
「Mr.○○, today, It’s my wife’s birthday. But…アコ、カワイソ…」
ん~、確かこの前も・・・
「Oh…you are so happy! Two wives? You told me the same thing last month!」
一瞬慌てていたが、悪びれた様子もない。
「Ah, no no, Last time, that was my daughter’s birthday!」
既にバレていることは、彼も気がついているが、それでも屈託なく「アコ、カワイソナ~」を連発している。
 2ヶ月に1度くらい、こんなやり取りの挙句、キャディフィと併せて500ペソほど渡すのが流儀であった。

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April 20, 2006

第111話 レイテその後

 レイテの地滑り災害もかれこれ既に2ヶ月以上が経った。一般には通行止めとなっていた峠越えの道路も既に通行できるようになったようで、A氏は被災地ギンサウゴン向かった。写真はその時の様子である。
Photo
 セブからスーパーキャットで約2時間半、オルモックには彼の弟がいる。そこから約2時間で峠を越えギンサウゴンに近づくと災害の爪あとが今だに修復できないまま残されている。
Photo_1
 写真からは現地のモニュメントで慰霊らしきことが執り行われているように見えるが、どう見ても緊張感がなさそうなところがいかにもフィリピンらしい。
Photo_2

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March 09, 2006

第98話 女子社員のチョロまかし

 まあ、会社のカネに手をつけている訳ではないので可愛いものだが、このくらいのことは彼らは当たり前のようにやる、ということだろう。
 フィリピン航空もマイレージサービスを行っていて、使いこなしている人も多いことだろう。丁度私が赴任する前からPALもこのサービスを始めていた。総務部に所属するJは私のマイレージカードの申し込みをするから、と言って申込書を持ってきた。サインをして私はその申込書をJに戻した。物忘れを得意とする私の頭からは以後このことは消え去ってしまった。
 1年近く経って、日本に出張するにあたり、まだカードが届いてないことを思い出し、Jに尋ねた。
「おいおい、もう1年も経ったのに、カードは未だ来ないのか?」
「申請したけど、まだ届きません。ここはフィリピンですよ。」
「ふうーん・・・」
確かにその頃申請した運転免許証もまだ来ないし、そんなものか。じゃあ、他の日本人スタッフはどうなっているんだろう。自分より前にアプライしている者だっている訳だし。と思い、数人に聞いてみると、誰もカードを受け取っていない。そんなに時間がかかるのはおかしいぞ・・・

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