October 11, 2011

第432話 決断できない日本

Dsc_0011  ケビン・メア氏の「決断できない日本」を読んだ。日本人にしてみれば何とも情けないタイトルだが、例の“沖縄はゆすりの名人”という「発言(した?)」がなければ、氏はまだ国務省日本部長を辞めさせられることもなかっただろうから、この著作は登場しなかった、ということになる。

 まず、発言の真偽については、氏によれば全くのデッチ上げということである。左翼思想の記者と同じく左翼思想の在米女性弁護士がタッグを組んで、既定の記事のアリバイ作りの為に、その言質を取るために無理やり面談までもさせられた、ということだそうだ。多くの日本人は未だにアノ発言はあったものとして思い込んでいるから、ペンの力とは恐ろしい。関係者には常に客観的事実に基づいて行動してもらいたいものだ。

 それ以外の記述では、日本の政治家の資質に対する辛口の論調が目立つが、頷かざるを得ないことばかり。今にして思えば、戦後のリーダーたちは優秀だった。でもよく言われるのはそれも中曽根まで。特にここ数年はリーダーはもとより、国会議員の質の劣化が惨憺たる状況。しかし、ロクでもない政治家の名前をわざわざ投票用紙に書いているのは国民なのだから、困ったことだ。

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September 28, 2011

第431話 交通安全週間

 秋の交通安全週間である。毎年この時期は検問や交通取締りも厳しく、自分も昨年に一時停止でピタッと止まらなかったとかでやられてしまった。

 今年も近所の交差点ではテントが設営され、5人ほどの爺さん達が張り付いている。毎年思うのだが、この人たちのアクティビティで交通安全に何か寄与しているのかな?と。昨日も通った時は、5人の爺さんがペットボトルのお茶を飲みながら談笑に余念がない。交差点で歩くのに不自由そうな人が渡っていても、我関せず。テントの横には「交通安全週間 M警察署」の看板が立っている。

 で、M警察の交通課に電話した。まず、毎年交差点にいる人達は安全協会のボランティアで無給だそうである(当然だ。カネを貰ってあれなら、俺だってやりたいよ)。役割は、交差点で見えるように立つことで無謀な運転を防止したり、歩行者の誘導をしたりすることだそうだ。

「毎日そこを何回か通るので見てますが、いつもテントの中で5人で談笑してますよ。老人サロンとしては微笑ましいですが、横にはM警察署の看板が立っているわけですから、あれだとM警察は余程弛んだ警察って見えますよ。」

「あぁぁ、そう見られるのはちょっと困りますねぇ。どこの交差点ですか?」

 てなやり取りの後、今朝見たら、何と、爺さん達が交差点に立ち、赤信号でも右折しようとしているクルマに笛を吹いていた。

なぁんだ。やれば出来るじゃないか。

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August 04, 2011

第426話 フィリピン株?

 証券会社からフィリピン株投資のお誘いがきた。この会社ではブラジルレアルでは少々儲けさせてもらったが、フィリピン株となるとちょっと引いてしまう。

 指標で見る限りは新興国の中でも、停滞する中国やベトナムに比べて株価の推移がここ数年堅調で、インフレ懸念も少なく、安定成長が期待できそうなのだが、どうしても、国全体が今後飛躍的に発展する、というイメージに程遠いのだ。

 人口9000万人と言っても、実際に購買力があるのはどれだけいるだろうか。成長産業がコールセンターなどの根無し草のBPOビジネス、というのも何だかなあ…。輸出品に電子部品などの工業製品が増えてきているのは事実としても、これらは地場産業でなく、殆どが外国資本。すでにフィリピンに見切りをつけ撤退している企業も散見される。

 銀行などは比較的時価総額も大きく、信頼できそうにも見えるが、どうしても十数年前のPNBの印象がチラチラする。全体の所得が底上げされれば、不動産などは良さそうだが、所得が上がるということは、=外資が逃げ出す、ということに繋がる訳だから、これもどうかと。

 結局自前のこれといった産業がバナナ、パイナップルとエビしか見当たらない外資頼みの現状では、フィリピンの証券マーケットに手を出すのは、ちょっとリスクが大きいかな。gawk

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August 09, 2009

第343話 ネットカジノ

 フィリピンでは経済特区を設けてネットカジノの運営が始まったらしい。国内の人はBetできないというから、海外の金持ちに金を落としてもらおう、ということらしい。

 ここで不謹慎なアイデアが頭をよぎる。JRA競馬のレース結果はJRAのHPで見れるし、馬券投票をフィリピンで扱ってくれたら…。もちろん胴元のピンはねを今の25%から10%くらいにしてもらって。回収率がぐんと上がることは確実!

 まあ、当然農水省もフィリピンに圧力をかけるだろうから、実現性はないとしても、もしあれば、誰だってそこに送金して投票する。

 まあ、外国為替とか様々な法規制で違法かもしれないけれど。

 このような不埒なアイデアが浮かぶほど、今年の夏のローカル競馬は散々な状態。あと30分後の関屋記念、トーホーレーサーとマイネルレーニアの行った行った馬券に期待してます!!

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June 20, 2009

第337話 親日国に冷たい日本

 先般、イエメンのサアダ州でボランティア活動の外国人9名が誘拐された、とのニュースがあり、数名は遺体で発見され、あとの数名も絶望視されているとの記事を見かけた。サアダ州は危険な地域と認識されていたから、私もさすがに近寄らなかったが、ボランティアの人達までが…。

 サヌアの市街地でも最近は外国人誘拐事件があるそうだ。間一髪と言うか、私が訪問した昨年はそんな話はなかった。迷路のような路地を歩いていると子供達が「ヤバニー?(日本人?)」と話しかけてくる。「そうだ」というと、「おーい、日本人だ!」とでも言っているのか、子供達がワーッと走って追いかけてくる。それくらい、日本人はポジティブに見られている。

 翻って、当の日本人はどうか。いくら謝ってもラチの空かない隣人に翻弄され、不本意な土下座外交が続いているだけでなく、彼らのご機嫌取りのテレビ報道。それに踊り○○サマ、とか言ってはしゃぎ廻っている人たち。或いは鹿鳴館時代よろしく、欧米だけに感心を寄せる人たち…。

 日本はしばらく経済的な面で尊敬を集めてきたが、もうそんな時代でもない。それなら、せっかく今日本に信頼を寄せている国にもっと我々が心を寄せても良さそうなものだ。今年の年初、ベトナムで日本語が達者な女性と話していたとき、彼女の言った「多くのベトナム人は英語より日本語の勉強をしています。」、この言葉に日本という国、そして日本人は全く応えていない。

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December 12, 2008

第301話 英語のスピーチ

 ノーベル賞の授与式で益川さんが(本当はある程度英語は話せるそうだが)日本語でスピーチをしたことが話題になっていた。私もこの選択は間違ってはいないと思う。スピーチは自分の思いをブチまけることだとすれば、慣れない外国語ではうまくいかないのも当然だ。しかも元来日本人はスピーチは苦手だ。自国語で行う国会の所信表明でさえも原稿の棒読みだ。アメリカの大統領が一般教書演説を原稿を見ながら話す姿など見たことがない。

 以前、セブの日系企業の祝賀会に出席した時に、日本人の社長のスピーチを聞いていて、アレッと思った。周囲の人達もオヤッという表情だ。推測するに1行飛ばしてしまったのではないかと思われた。そのようなことに気付かぬ当の社長はひたすら英文原稿を凝視して読んでいる。こうなると、しら~とした雰囲気が漂うのは避けられない。

 自分も然程英語は達者ではないので、スピーチは嫌だった。3~4センテンスで済む開会の挨拶くらいは問題なかったが、1分以上喋ろうとするとやはり箇条書きのメモは必要だったし、言いたいことを言うというより、英語で言える内容を喋った、というところが本音だ。そういう意味でも、話題の益川さんの選択には賛成だ。

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July 28, 2008

第289話 コメ不足とコメ余り

 フィリピンの輸入統計を見ていると、最近の顕著な物価の動きがストレートに表れている。サウジアラビアからの輸入額が大幅に膨らんでいるのは理解はできるが、その金額をみると、フィリピンの経済力からすればただ事ではないだろう。もうひとつはベトナムからの輸入金額大幅増だが、これは多くはコメであることも想像の範囲外ではない。

 キャンティーンで見ていてもフィリピンの人たちはよくコメを食べる。女性でもランチでライス2ボウルなんてありふれた光景だ。フィリピンで一人当たりのコメの消費量は年間1,200万トンというから、一人当たり年間凡そ150kgだ。一方、日本では750万トンというからせいぜい一人60kgだ。それでいて、生産量はフィリピンの1,000万トンに対して日本は1,200万トン。不思議なのは備蓄量が150万トンというから計算が合わない。余った日本のコメはどこに仕舞い込んでいるのだろう。違う目的に転用されているのかな?

 日本で流通している価格での輸出で買えと言うのはは無理だろうが、どうせ余らせて捨てるに等しい処分をするのなら、この親日的な隣人たちに何とかしてやりたいと思う人は少なくないだろう(そんな政府の動きもあったようだがどうなったのカナ)。少なくとも以前に50万トンも無償で援助してやっても感謝もしなかった某半島の国にくれてやるより、生かされる支援になるだろう。

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June 15, 2008

第284話 昨日の地震

 昨日の朝、NHKを見ていたら、「岩手県南部を震源とする地震が発生します。地震発生まで時間はありません。」と画面が切り替わった。ここ首都圏南部ではそれから十数秒後には確かにそれなりの揺れが感じられた。被災地ではほぼ同時に揺れがあったそうだが、これは画期的なことだ。

 まず何と言っても心の準備が出来る。落ち着いた行動をとることができ、最低限必要な動作を行うことが出来る。日頃からやることを決めておけば、数秒で動作を完了することが出来るものだ。

 ちょうど四川の大地震の後だっただけに、その差を感じずにはいられない。さて、フィリピンだったらどうだろうか。技術的な部分での議論はさておき、客観的事実よりも噂や推測だけで直線的に行動してしまう習性、或いは日頃からの慣性でどうにかなるだろうという価値観。その時になってからどうにかすれば良いという日頃の生活の中では快適な行動習慣は、緊急時には被害を大きなものにしてしまいそうだ。

 十数年前に登った焼石岳、そしてその渓谷沿いの夏油温泉。日が暮れるまで飽きずに浸かっていた露天風呂。どうなってしまったのか。

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June 06, 2008

第283話 おから工事

 自宅の近くの幹線道路で、数日前から道路工事が始まった。まだ大して傷んでもいない道路だが、舗装の張替えのようで、ガリガリと数センチの深さで削ったと思ったら、黒々としたアスファルトを今日撒いていた。。まさに工事のための工事、と言った趣で、こういうのを見てしまうと、やはりガソリン税には賛成しかねる。

 それはそうとして、技術的には日本の道路工事はやはり優秀だ。何年経っても傷まないのはすでに当り前として、仕事の納期が早くて正確。一方フィリピンで道路工事といえば数百メートルのコンクリート工事でも数ヶ月かかる。それも鼻歌交じりで寝転がっている作業者を見ていれば納得せざるを得ないが、品質においても、完成して半年足らずで穴だらけ、というのはよくみる光景。雨季になって洪水があると、危ないのは陥没箇所が隠れて見えないことだ。地元のフィリピン人はどこに穴があるか知っていて器用に避けていくが、慣れないうちはそれも難しい。

 四川地震ではおから工事が話題になっているが、セブでも経済界を牛耳っているのは中華系だから、おから工事に関してはフィリピンも負けず劣らず、だろう。「工事の費用が10あったら、関係者がどんどん金を抜いていき、実際に工事に費やされる費用は1しかない」と、フィリピン人からも聞かされたことがあるが、まあ多少誇張はあっても遠からずだろう。

 

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May 29, 2008

第282話 貿易赤字

 ややペソが下げ足を早めている感がある。それぞれの立場によって歓迎材料か否かはわかれるところだ。但し、当のフィリピンにとっては背景が歓迎せざる状況からの動きなら気になる動向だろう。

 ここ最近のデータでもGDP7.4%とASEAN諸国の中でもベトナムやマレーシアと並んで悪くないし、失業率や物価上昇率も比較的安定した推移だった。それでも上記2カ国と大きく違うのはエネルギー資源の有無だろう。既にエネルギーに加え、食料の輸入が額において急上昇している。しかも不安材料は電子部品の輸出入の動きだ。フィリピンでは電子部品の素材を輸入してその加工品を輸出するのだから、最近の電子部品輸入額の減少は電子部品輸出額の減少となって数字に表れてきそうだ。

 そうなると、ただでさえ若干の貿易赤字であった状況は、エネルギーや食料の輸入額が膨らむ中で、さらに顕在化するのではないかと予想される。最近のミニマムウェッジの引き上げもどうかと思う。純粋に労働力の需給バランスの中で自然に上がるなら良いのだろうが、法律で強制的に引き上げるとなると、海外からの投資家の心理も冷えそうだ。

 様々な商品の価格高騰の恩恵に預かる国もある中で、残念ながらフィリピンはどうやら取り残されている印象だ。

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